裏声で声帯閉鎖させる→喉開く→ミックス(ミドル)ボイスが出来る?

今回は質問回答です。最近よく他所様のサイトの記述についての質問を受けます、それも結構な割合で・・・

直接サイトの管理者に聞けばいいと思うのは私だけでしょうか?笑

まぁ質問を受けたからには分かる範囲でお答えしますが、元々ベースにしてる理論や用語が全く違う可能性もあるので、正確な回答は難しいと先にお断りしておきます。

photo credit: rahego via photopin cc

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まずは質問概要

ご質問の主な内容 ご質問者様:匿名希望 男性

  • とあるサイトを参考にミドルボイスの練習をしている
  • ヘッドボイスに芯は出てきたがチェストボイスのようなトーンが出ない
  • エッジボイス→息を吐くで声帯の開け閉めの感覚を養う練習 喉を開ける練習
  • ガ行を発音して喉仏を下げる練習 鼻腔のあたりで音を共鳴させる練習 をしている
  • 裏声の状態で声帯を閉じて喉を開けるとミドルボイスが出ると多くのサイトで書かれているがどうしても裏声感が消えない

という感じです、サイト名はあえて伏せていますがネット上には結構こういった事を書いている所があるようで、その方達とは基本的な部分から理論が違うので、恐らく食い違いますが詳しく回答してみましょう。

一番気になった声門閉鎖について

ヘッドボイスのトーンだと閉鎖不足だと思ってる方が多いですが・・・

何度も書いているように、ボーカルテクニック・メカニズムをしっかり勉強していくとON/OFFでは説明しきれない部分が多く出てきます。

簡単に裏声に声門閉鎖を加えるとミドルボイスが出ると書いていますが、そんな単純な事ではないんですね。声門閉鎖に関しても、閉じているor開いているという二択では全く説明しきれません。

軽いヘッドボイスのトーンでも声門閉鎖は起こっています、これを結構勘違いしている方が多いです。これがファルセットになるとまぁ閉鎖不足かなぁという感じです(しかしファルセットでも閉鎖運動自体は起こっています)。

なので軽くて弱い裏声=声門の閉鎖が不足している!=エッジボイス!となると当たり前ですが声門閉鎖以外にチェストボイスのトーンにさせる要素が全くないので軽いヘッドボイスのトーンから変化が起きません。

閉じてるor開いてる・・・ではなくて『どういう状態で』が重要

閉じてるか開いてるかではみなさんが欲しい要素が説明出来ないといました。これ声帯が閉じてるか開いてるかという観点からよりもどういう状態で振動しているか?という部分のほうが声を作る要素が大きく関わっているからなんです。

以前からチェストからある程度繋がって歌うためには声帯の厚さが重要と何度も書いています。

つまり閉鎖というよりどういう状態で閉鎖が起こっているかが重要です。上の記事では声帯が閉鎖運動を起こしている時の厚さにフォーカスして書いていますが、もちろんそれだけでもありません。

声帯の長さ、張り、厚さ、固さ等など様々な要素を見ていかないと、声は特定の出し方を練習していれば勝手に組み上がるものではありません。

チェストボイスのトーンを残しつつヘッドボイスを出す方法

このブログをしっかり読んでください ♪

まぁその辺も結構記事にして書いてるので、最近の記事を読んで頂けたら大体は理解できると思います。

というのもなんだか無責任なので、いくつか参考になりそうな記事とTipsを書いておこうと思います。

参考になりそうな記事

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参考になりそうなTips

一つ前のヘッドボイスについての記事をしっかり読んだ上で 、まずはピュアなヘッドボイスを出せるようになりましょう。

その次に声をリリースすると同時に必要最低限のエッジを保つことを練習します。質問者の方がどれくらいのプレッシャーでエッジボイスの練習をしているのかわからないですが、話し声より小さいくらいの声量で十分です。

よくエッジボイスを出すときにやりがちなのが、チェストボイスに掴まりすぎて持ち上げてしまう事です。高くて軽くて小さいエッジを出してみてください。

この記事で解説したようにただただ強くとしているだけでは欲しいトーンは作れません。エッジボイスはあくまで一時的なツールです、ヘッドボイスでのチェストトーン作りのために一時的に体感するためのものなので、強く出せば声が強くなるという勘違いはしないようにしてくださいね〜。

スタッカート気味にエッジボイスを出すのもいいですし、よく言われる『ネイ』という音を少し鼻にかけるというかエッジを感じながらやるのも効果的かと思います。

  • 強くエッジを作り過ぎない
  • 大きな声で出さない
  • これやればOKと思わない

という感じです、何かの参考になればと思います。

おわりに

声を強くするというのは物凄く微妙な調整を繰り返して組み立てていくものです。これやれば完成!なんて甘々な考えは捨てましょう。

自分では気づかないような癖や傾向を聞き取って、良い方向に舵取りするのが私達トレーナーのお仕事ですので自分一人でわからない時はお気軽にレッスンを受けてみてください。

ということで今回はここまで!