ここ数年はずっと対面レッスンのお申込みが多かったのですが、最近またSkypeレッスンのお申込みが増えてきたので、ここで再度オンラインレッスンの注意点というか、受ける前にご確認いただきたいことを解説しておこうと思います。
いくつか事前に調べておいてほしいことがあるということなんですが、最初に簡単にまとめておくと、
- ネットへ接続する回線速度
- レッスンする際の音響機器
- ソフトの設定
- 声を出せる環境
などなどです、ちなみに優先順位が高いもの順です。これらがある程度の基準をクリアできていないと、レッスンのクオリティがガクッと落ちてしまう、もしくはまともにレッスンができないので、必ずご確認いただければと思います。
事前にご確認いただきたいこと1:ネットの回線速度
上り下り共に最低15Mbps以上はほしいです・・・
使用するソフトによって異なりますが、基本的にはビデオ通話(HD画質):推奨速度1.5Mbps程度となっていることが多いです、しかし経験上これくらいの速度しか出てないと結構不安定になることが多いです。
というのも日常会話程度であれば1.5Mbpsでも問題ないかもしれませんが、ボイストレーニングのレッスンの場合、声を持続して出している時間が通常の会話とは比べ物にならないくらい長いわけなので、その辺りがデータの転送量にかかわり、速度が多く必要な要因だと思います。
なので1.5Mbps程度だと時々映像がカクついたり止まったり荒くなったり、そうなると音声までノイズが混じってくるので、音声のみに切り替えざるを得なくなります。
なのでとりあえずビデオ通話でレッスンしたい場合は最低でも15Mbpsくらいを目安にしていただければと思います。
回線速度を調べるのはこういったサイトをご利用ください

恐らくスマートフォンからでも測定できるはずです、利用できない場合は「回線速度 スマホ」みたいなワードで検索してみてください。色々なサイトがあると思いますが、いくつかで測定すると平均値が出せると思います。
ちなみに講師側はこれくらい↓の回線速度がでている状態です、なのでオンラインレッスン時に映像や音声が乱れるという場合、ほぼ99%クライアント様側の環境が要因です笑
家の固定回線よりも携帯キャリアの回線の方が高速な場合があります
PCを持ってるからPCでレッスンを受けようと思うかもしれませんが、ちょっと待ってください!一度レッスンを受講しようと考えているPCから↑のサイトを開きネット回線の速度を測定してみてください。
上で解説したように10Mbps以上でているのであればそれでOKですが、○○Kbpsという数字が出た場合、ビデオ通話はおろか普通に音声のみのレッスンをするのも難しいかもしれません・・・
そんなときはお手持ちのスマートフォンでキャリア回線つまり4Gでネットに接続し、再度上記のサイトで回線速度を測定してみてください。
速度制限がかかっている場合は利用できませんが、通常時であれば10Mbps程度は楽々でているはずです。
事前にご確認いただきたいこと2:レッスンする際の音響機器
この音質ではレッスンは難しい・・・というライン
- ノートパソコンに内蔵されているマイク
- PCに直接接続するような安価なヘッドセットやマイク
基本的にはこういった機材ではまともに音声を分析することが難しいため、以下の内容を読んで、必要であれば機材を購入してからレッスンにお申し込みください(当研究室のオンラインレッスンを受講しようとお考えで新たに機材を購入するという場合は、当記事を読んだ上で疑問・質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください)。
なるべくスピーカーではなくイヤホン・ヘッドホンをご利用ください
PC・スマートフォンどちらの場合も
スピーカーを使用すると、環境にもよりますが当たり前にハウリングが起こります。オンラインレッスンでのハウリングというのは、講師の声が受講者側のスピーカーから出力され、それを受講者側のマイクが拾って講師側に返ってきてしまうということです。
これが起こると非常にレッスンしにくい、というかまともに会話もデモンストレーションもできないので笑、できるだけイヤホン・ヘッドホンで受講していただければと思います。
カナル型イヤホンや密閉型ヘッドホンだと自分の声が聞きづらくて発声し辛いという方が多いようなので、イヤホンであればインナーイヤー型、ヘッドホンであれば開放型を使用するのをおすすめします。
講師はこういったインナーイヤー型イヤホンでレッスンをしています、こういった形の機種は自分の発声している声も聞きやすいのでおすすめです。
ヘッドホンでも片側だけ外すなどすれば、自分の声が聞き取りやすくなるので、付けて発声してみて問題なさそうであれば使用していただいて問題ありません。
入力機器(マイク)はそれなりでOKです
スマートフォンの場合
実はマイクはそこそこでOKです。最近のスマホであれば、そもそも端末本体のマイクが中々の性能なので、オンラインレッスンであればそれで十分です。
ただレッスンをする環境(騒がしいカラオケ店や交通量の多い場所で車から受講する場合)によってはiPhoneなどでは最初から付属しているマイク付きのイヤホンを使用した方が環境ノイズが少なくなり高音質でレッスンできる場合もありますので、出先でのオンラインレッスンをお考えの方は、上で紹介したような普通のイヤホン・ヘッドホンとマイク付きのイヤホンの両方をご用意いただくのがベターです。
ただワイヤレスイヤホンに付いているマイクは使用しないでください。会話程度であれば問題ありませんが、高級機種であってもマイクの性能はボイストレーニングに使用できるような音質ではありません。
PCの場合
PCの場合は安いものでいいのでオーディオインターフェイスを使用していただければOKです。今後色々と音楽活動していきたいとか、ネット配信とかもしたいという場合はミドルクラスのものを購入するほうが後々安上がりです。
かなりお安いですがオンライン通話のためだけに購入するならこういった機種↓がおすすめです。
後々音楽制作やネット配信することをお考えであれば、こういった機種↓がおすすめです。
マイクはインターフェイスを通すのであればもうなんでもOKです、XLR接続のものであれば。
安いインターフェイスとマイクでも、合わせて買うと2万円近くするし、そもそも使い方が・・・という場合はこれひとつでOKというものもあります。
こういうの↑です、実際一番上の商品をiPhoneに繋いでカラオケからレッスンを受講されているクライアントさんがいらっしゃいますが、普通に高音質で通話できますのでオンラインレッスン程度であれば全く問題ありません(環境ノイズの程度にもよりますが)。
事前にご確認いただきたいこと3:ソフトの設定
ソフトによって多少違いはありますが、基本的にオンライン通話で使用されるソフトにはノイズを自動的に除去する設定であったり、大きな音量を自動的に抑えてしまう設定が付いています。
これらは日常会話だと便利ですが、ボイストレーニングのレッスンだと不向きなので、できれば設定をオフにしたいわけです。
以下にレッスンでは余計な設定をオフにする方法を画像つきで解説していますので、レッスンの前には必ずご確認ください。
ZoomPC版の設定方法
自分のアカウントアイコンの下側にある歯車のマーク(設定)をクリック後、以下の設定をご確認ください。
スマホ版Zoomの設定方法
設定はミーティングに参加する前に、zoomのアプリを開いて行っておいてください。
事前にご確認いただきたいこと4:声を出せる環境
当たり前ですが、ある程度の音量の声が出せる環境でレッスンは受講していただきます。
声の大きさの目安としては喋り声の1.5倍~2倍程度とお伝えしています。受講される環境によって練習方法を変更することもある程度はできますので、絶対にスタジオやカラオケ店じゃないとダメというわけではないです。
またスタジオやカラオケでも、周りが騒々しいとスマートフォンやタブレットのマイク性能だとノイズを多く拾ってしまい受講者の声が講師にクリアに届きにくくなる場合があります・・・
つまり出来るだけ静か+大きな声を出しても問題ないという環境がベストです。
練習強度の面やメンタル的な面でも、周りの音が聞こえにくくて、余裕を持って大きな声を出せる環境がベストではあるので、レッスンの効果を最大に引き出したいとお考えであればそういった場所でのレッスン受講をおすすめします。
まとめ:お手数おかけしますがご確認ください m(_ _)m
あれこれと書いてきましたが、事前に結構ご確認いただくことが多いですね・・・お手数おかけして申し訳ございませんが、レッスンのクオリティをある程度保たせるためなのでご了承ください m(_ _)m
ここに書いてあること以外でも「こんな環境・機材だけどレッスンできる?」という疑問や質問はこちら↓へお気軽にお送りください!

