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ボイストレーニングする上で超重要な『声の基準』を作るということ

ボイストレーニングTips

先日、晩ごはんを作ろうとしたとき、ご飯を炊く時間もなかったのでインスタントのラーメンを作ろうと思って探していたら賞味期限が2018年3月のラーメンがありました。

まぁ賞味期限だから大丈夫だろ!と思い普通に調理しようとしたのですが、ラーメンだけだとなんだか味気ないので、何か乗せるものないかな~と冷蔵庫を開けると、これまた賞味期限が少し切れた(1週間ほど)卵が一つ残っていたので、まぁ熱加えるし大丈夫だろ!とラーメンと一緒に調理しました。

出来上がったものを食べていると、最初は普通に美味しかったのですが、食べ進めていくと微妙~に本当に微妙~にいつもと違った味に出くわしました。

恐らくラーメンの方の微妙に油がまわった風味っぽかったんですが、このときふと「声と一緒やな~」と思いました。

ボイストレーニングのブログとは思えないプロローグですが、ここからちゃんと声に関係してくるので、お暇でしたら最後までお付き合いください笑

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一つでもいいから基準をあるという重要性

メインのものがどれも賞味期限切れだったら味が悪い原因がわからない

ラーメンか卵、どちらかが確実に賞味期限内のものかもしくは超新鮮なものであれば、出来上がったものの味がおかしいければ確実に原因は分かります。

でも今回の私のラーメンのようにどちらも賞味期限が切れているという状態だと、味が悪くなった主な原因がどちらにあるのかわかりません。

私の場合は恐らくラーメン側が主な原因だったと思いますが、これも恐らくです笑 もしかしたら卵の方が著しく風味を悪くしていたのかもしれません。

そしてこれは声も同じです、あらゆる要素が合わさって声が表出されるわけですが、自分自身が思ったように声が出せない、思ったような声にならないという場合、どこにその原因があるのかわかりません。

めちゃくちゃシンプルに声を分別するなら、地声と裏声の2種類、もうちょっと細かく分けるならアンザッツの7種類でもいいですね。

これらの中で自分で確実にこれだけは正確に発声できているという状態の声があるかないかで、ボイストレーニングの進度は大きく変わってくると思います。

声帯や共鳴腔の状態がこれだけは確実にこうなってると判明している声

それが一つでもあれば大きく方向性を間違うことは少なくなる

以前にホームエクササイズの記事を書きましたが、今回の基準の声というのはそれのもっともっと根底的な話です。

出せる声が減らないように『ホームエクササイズ』を決めておく
この記事は2014年10月に公開したものを書き直したものです。 レッスンをある程度のスパンで受講して...

この記事↑でも要素の少ない声をいつでもどこでも簡単に出せるホームエクササイズとするのをおすすめしていますが、基準となる声もそれは同じです。

声としての要素が少なければ少ないほど、自分自身の曖昧な感覚や体感でも確実性は上がります。筋肉や共鳴腔の操作が複雑になればなるほど自分では意図していない部分が動いてしまう可能性が高くなってしまいますから。

なのでボイストレーニングのレッスンではまず地声と裏声を分離させ、各声区の極端な声の基準としての地声と裏声をいつでも取り出せるようにします。

出来るだけ地声の要素を入れない裏声と、地声の要素を極端に強めた地声という感じですね。

どちらもそれぞれの声だけで極端なトレーニング効果があったり、それだけで歌唱に使えるような音色ではないですが、それがいつでもどこでも取り出せる状態、つまり声の基準としてあるかが非常に重要なんです、だからレッスンもこれでもかってくらいやります、大事な基礎・基準なので。

自分で声帯や共鳴腔のコントロールをイメージできるように

実際には違うかもしれませんがとりあえずでOK

こんな感じで声帯は触れ合ってて~共鳴腔はこういう形で~というのを具体的にイメージできるようになれば、そこから新たな音色を探ったりその状態を強める/弱めるということがスムーズにできたりします。

実際には思ってる声帯の触れ合い方や筋肉の動きじゃなくてもいいです、現代の技術では発声している喉や口の状態を鮮明に見ることはできないので、これから先思ってもないような筋肉が関与してたり、重要だとされてた筋肉があまり関与してなかった!ということが分かってくるかもしれません。

それでも自分の中で確固たるイメージとそれに対応する声を作っておくと、それは貴方にしか分かりませんが、貴方の中では確実な声のガイドになります。

今現在自分の声の状態が分からない、よくなりたいけどどうしたらいいのか、何をしたらいいのかわからないという感じでお悩みの方がいれば、ぜひボイストレーニングのレッスンを受けてみてください。

一回のレッスンで今回書いた基準となる声が分かるかもしれないし、探っていく必要があるかもしれませんが、どちらにしろそれが分かれば今後の声の成長に非常に有利になるでしょう。