ボイストレーニングのレッスンを受けている場合でも、独学で練習方法を探しながら実践している場合でも、時間をかけて練習自体はしっかりしているのに、中々良い方向に成長しないという経験は、ボイストレーニングをしているほとんどの人が経験があるでしょう。
- 時間をかけて練習する
- だけど中々変化がない or 成長を感じられない
- 練習方法が今の自分に合ってないと予想する
- 新たな練習方法探しの旅へ
- 良さそうな練習方法が見つける、そして1に戻る
私自身も↑のような経験を何年も繰り返していた時期があります。
こうなってしまうと、いわゆるメソッドコレクター、様々なメソッドの訓練内容・方法だけはたくさん知っているけれど、それらが全く身についていないという状態に陥ります。
こうならないように、もしくはこうなりかけている方に向けて、成長しない状況に陥りがちな要因3つを解説していきます。
ちなみにここで紹介する要因を全てクリアできていたとしても、自主練習自体を適当にやっていたら、中々好転しないです。↓の記事を読んでいただき、必要なものをしっかり揃えて練習しましょう。
成長しない要因1:練習方法の選択ミス
1つ目は今貴方に必要な練習を選択できているか?ということです。
例えば、めちゃくちゃ大雑把に喉全体のバランスを見た時、必要なのは裏声の練習なのに、時間をかけて練習しているのはほぼ地声だけ、なんて状況もこの要因1が原因で成長しないでしょう。
この要因に当てはまるのは、ほとんど独学で練習方法を決めている場合です。
自分自身の喉の状態が明確にわかってないから、多分これだろう!で練習しちゃってると、喉に必要な栄養を与えられる練習が全くできていないという状態に陥ります。
- しっかり時間をかけて、環境も作った状態で練習しているのに中々上手くいかない
- ボイストレーナーに声を聞いてもらったことがない
この2つに当てはまっている状況の方は、ぜひお早めに信頼できるボイストレーナーに声をきいてもらい、貴方の喉がどんな状態で、良くするにはどんな練習が必要なのか教えてもらいましょう。
この要因1で躓いている場合、他人に自分の声を聞いてフィードバックを貰うということでしかほとんど解決できないです。
成長しない要因2:練習の精度が低い
2つ目は練習方法の選択自体は間違ってないけど、それを実践する際に狙った状態で練習できていないタイプです。
まともなボイストレーナーに声を聞いてもらった上で処方された練習方法なのに、効果がでないという状況で非常に多いパターンです。
練習方法にはそれぞれ様々な狙いがあり、必ずおさえておかないとダメなポイントがいくつかあります。それらが全く守られていない状態だと、いくら時間をかけて実践しても効果はでません。
私もよくレッスンで、自主練習としてやっておいてほしい練習メニューを
- 理想はこの状態が再現できれば最高
- 1が難しい場合はこれくらい妥協してもOK
- こうなるとこの練習の意味がないからダメ
という風にいくつかパターンとしてお伝えします。
この中で「こうなると意味ないからダメ」という3の状態で練習しちゃってるのがこの要因2ということになります。
この要因2を回避するには、記事冒頭でも紹介した記事を読んで、その上で録音したものをよく聞きかえしながら、理想としている発声に近づけているか常に確認しながら練習する必要があります。
とりあえずやることは決まってるから~真似して練習すりゃいいや~みたいな適当な練習が習慣化していないか、毎回自分で発声し、それを聞いて、あれこれ工夫しながら練習するというのを日々繰り返していきましょう。
成長しない要因3:練習の強度が不適切
この要因3に当てはまっている人はかなり少ないです。60%以上の人が要因1で、30%程度が要因2に、そして残り10%くらいの人がこの要因3に当てはまるかな~という感じです。
定期的にレッスンを受講し、自主練習も毎日そこそこ時間をかけてやっている、けれど悪くもならなければ、劇的に良くもなっていない、みたいな人がここに当てはまります。
練習方法の選択も、それらを実践する精度も悪くない、なのに成長しない。
これはつまりその練習方法や実践の仕方では、育ってきた貴方の喉に対して栄養になる練習になっていないということです。
そうなると、つまりは練習方法やそのやり方に問題があるということだから、要因1や2と同じじゃない?と思うかもしれませんが、この要因3の場合は今必要な練習を必要十分な強度でできていないのが問題なので、精度を高めようとも、練習方法を探してあれこれ変えようとも解決しないことが多いです。
重要なのは、練習方法自体は今までに触れたものでも、それらを現状の喉に対して栄養になるまで濃くした練習をする必要があるということです。
まとめ:成長しないのには理由があります
- 必要な練習方法が選択できていない
- 必要な練習方法は選択できているが、練習の精度が低い
- 必要な練習方法の選択も、練習の精度も問題ないが、成長に必要な栄養にはなっていない
簡単にまとめるとこんな感じです。
成長しない、変化を感じられないという場合、絶対にこのどれかに当てはまっています。逆の言い方をすれば、基本的にここに書いたことを全てクリアできていないと、中々スムーズに成長を繰り返していくのは難しいということです。
少しでもお悩みの方はレッスンにお越しください。
すぐに解決する問題もありますし、しっかり腰を据えて取り組まなければいけない状態かもしれませんが、行動しなきゃ始まりません。
ぜひお気軽にご相談ください~♪