以前に↓の記事でも書いたのですが、歌は上手いのに、それを教える術を持っていなかったり、全く知識がないのにボイストレーナーをしている人がいます。
そういう上手いのに教えられない人に限って、理論的な部分は勉強していないので、世間一般に知られているほとんど意味がない迷信めいたトレーニング方法を推してたりします。
- とりあえず腹式呼吸&腹筋が重要だ!
- とにかく脱力!力はいれちゃダメ!
- ミックスボイス?鼻腔共鳴だよ
みたいなことを言っちゃう上手なトレーナーってかなり多いです、こういう方がいるからいつまで経っても本当に効果的な訓練があまり知られなかったりするんですよね?笑
上手い人がこれをやってる!じゃあこれをやれば自分も上手くなれるんだ!って思っちゃいますからね。
今回はそういう歌で悩んだことがないような、自分でどうやって上手くなったか説明出来ない、上手いけど教えられないトレーナーの活用方法です。
1.教えられたことは基本疑う
適当ぶっこいてる可能性大です
最初に書いたようなあまり悩んだことがなく練習してたら日進月歩で上手くなったトレーナーは「上手くなったけど、なんで上手くなったかはわからんな?」っていう人が大半です。
自分の上手さや喉の状態を理論的に捉えて、それを生徒に分かりやすく説明できる人なんて中々いません。ちなみに私自身そういうボイストレーナーには出会ったことがありません。
なので教えられることは話半分に聞いておいた方がいいでしょう。
2.声をよく聞くことに集中する
どんどんデモンストレーションしてもらいましょう
どういう風に鳴ってるのか、発声する時身体はどういう反応をしているか、等など、その声の部分だけを集中して聞いてみましょう。
自分の声と全く鳴り方が違ったり、声は強いのに身体自体はそこまで緊張していなかったりすると思います。
自分との差異がわかれば、そこがトレーニングで鍛えないといけない部分かもしれないので、とっても重要な部分です。
デモンストレーションを快くしてくれないトレーナーは、どんなに上手くてもアウトです、その場合は全く活用価値もないのでやめましょう。
3.トレーナーになる以前の練習方法を聞いてみる
ここを根掘り葉掘り聞いてみましょう
これが一番重要なポイントです。
案外信じられないような時間を練習に割いていたり、何人ものボーカリストをかなりのクオリティでコピーしていたりと、トレーナーになろうとしてちょろっと勉強した付け焼き刃な知識よりも、それ以前に日常的に行っていた練習の方が圧倒的に参考になります。
ここを色々聞いてみて、自分に出来なさそうなものがあれば、それを積極的にやっていくとかなりいいトレーニングになるはずです、意味のないレッスンを受けるよりも笑
おわりに
悩んで悩んで考えまくるから色々と勉強するわけで、それがないまま超順調に上達していく人もめちゃくちゃ少ない確率ですがいます。
そういう人がアーティストとして活動するのはなんの問題もないんですが、ボイストレーナーになるとちょっと話が変わります。
個人的にはここに書いたような、上手くなった理由が分からないような人にはボイストレーナーというのは難しいというか、やるべきではないと思っているんですが、今回はそういう人に習っている方に向けてのアドバイスでした?