大抵の人は程度の差はあれど完璧主義だと思います、やるならちゃんとしたい、行動するならしっかり成果を出したいと思うのが普通です。そういう私自身も結構な完璧主義です、そのおかげ(せいで)でこのブログの更新が中々習慣にできないんですが・・・( ;◉◞౪◟◉)
しかし完璧主義といえば聞こえはいいかもしれませんが、多くの場合完璧を求めるがゆえに行動できない、もしくは行動の足かせになっている思考だったりします。
今回はボイストレーニングとは直接関係ありませんが、スキルアップの為の思考法として、完璧主義から脱却しましょうというお話です。
- やらなきゃいけないって分かってるけど動けない
- 自信がなくて自分の考えや作品を公開できない
- ノウハウはたくさん持ってるけど肝心のスキルが変わってない
といったことを感じたことがある方は、今回書く完璧主義的な思考が邪魔している可能性が非常に高いので、自分に当てはめて読んでみてください。
行動しなきゃ現実は変わらない
当たり前のことだけど分かってない場合が多い
このブログでも何回も何回も書いていますが、行動しなきゃ何も変わらないわけです。これはどんなことにも言えます、勉強でも仕事でも恋愛でもスキルアップのためのトレーニングでも同じです。
考えているだけでは現実は変わらないんです、考えてることが如何に革新的であっても、実際に行動して形にしなければ意味がないし、何かの真理に迫るようなことであっても行動して現実世界に表出しなければ存在していないのと同じです。
つまり世の中は行動しなければ何も変わらないようにできているんですね、そんなの当たり前じゃん!何いってんだこいつ!?と思う方も多いかもしれませんが、よくよく自分の生活や思考を思い出してください。
こんな当たり前のことができてないって瞬間が結構あるんじゃないですか?
- クラスに好きな人がいる、けど話しかけることもできないから見てるだけ
- 仕事で企画書の作成を任された、作ろうと思っても手が進まない
- 資格のために勉強している、だけどなぜかやる気がでない
こんなことって生きていたら山のようにありますよね、さてこれらの問題は各個人のやる気やスキルの問題なのでしょうか?
多くの場合そうではありません、根源的に探っていけば完璧主義だからということで説明ができます。
より良い結果を求めすぎて行動できない
これが完璧主義の弊害です
行動しようとしたとき、100点を狙いすぎて行動できなくなってるということです。ここで重要なのは100点満点の行動なんて、今まで生きてきて出来たことありますか?ってことです。
・・・そうなんです、人間の行動で100点満点の出来なんてほとんどないんです。
なのに行動しようとする前の段階の頭の中では、100点の結果を出そうとあーでもないこーでもないと考えが巡っているわけです。何なら100点どころか120点を目指して考え込んじゃってる人も多くいます。
↑に書いた例の中で各人が思っているであろうことはこういうことです。
- 好きな人に確実に好感を持たれる接触の仕方
- より見やすい企画書を如何に効率的に作るか
- やった問題を絶対忘れないような勉強の仕方
そりゃまぁそうできたら最高だよねってことなんですが、それって今の自分が実現可能ですか?というのが重要なポイントです。
それが当たり前のようにできるのであれば、そもそも悩んでないだろうし、悩むということは現状では頭の中にある100点満点の行動はできないということです。
だけど何とかこれを実現しようと思って、考えて考えて・・・で、最終的には20点くらいの結果で終わる・・・こんな経験あるって方多いんじゃないですか?私もめちゃくちゃ心当たりがあります笑
様々な法則にみる行動の正解率
ほとんどが良くて80点くらいと考えておきましょう
数字に関する法則は世の中に山のようにあります、パレートの法則(80:20の法則)やユダヤの法則(78:22の法則)などです、これらの詳しい内容は各自検索して調べてください。簡単に説明すると全体を構成するのは、全体を構成するうちのわずかな部分であるみたいなことです。働き蟻の法則なんてのも同じような内容です、全体の2割の働きアリが残り8割のアリの食料を集めているみたいな感じです。
こういった法則というのは主に経済的なことに関して語られますが、私はこれらの法則を人間の行動にも当てはめ、行動すれば最高でも80点、最低でも20点という風に考えています。
つまりどんなに上手くいっても80点の出来で、どんなに下手打って失敗しても20点の出来になるという感じです、こう考えれば「まぁ失敗しても20点か」と行動する時の第一歩の重たさを取り除くようにしています。
そしてここで重要なのは行動さえすれば20点の出来でも結果・成果にはなるということです、これが行動さえしないと0点です、というか採点すらできませんから0点でもないですね笑
計画するときも最高でも80点の法則
行動しなきゃだめだ!と思って全く無計画でわちゃわちゃ動き出すということをしてほしいわけじゃありません、それでも全く行動しないよりはましだと思いますが、やはり行動には最低限の計画と目標が必要です。
ただその計画を立てる時すらも80点の法則が適応されます、つまりどんなに良い計画を立てようと思っても出来るのは最高でも80点くらいの計画でしかないということです。
例えば私の個人的な話ですが、このブログの記事を書くとき、メインのテーマを思いついてそれについて話をどれくらい膨らませられるか、役に立つ情報を入れれるかということを考える時、60%くらいをイメージできたら実際に記事として書き始めます。
イメージや計画の段階で80%以上の出来まで持っていこうとすると、大抵はめちゃくちゃ時間がかかるか、諦めるかの二択になります。だったらとりあえず30~50%くらいで、なんとなーくイメージや計画が出来た段階で行動に移し、そこから加速させていくほうが圧倒的に効率的です。
ちなみに今回のような法則の当てはめは正解のないもの・行動に限ります。何らかのテスト等であれば100点取ることは不可能じゃありませんからね。
まとめ:20点でも良いから行動し続ける
ということでここまで全くボイストレーニングに関係のない内容で書いてしまったので、最後にボイストレーニングするということに当てはめてまとめてみましょう。
例えばトレーニング方法をあれこれと選んだり、より効果の出る方法ややり方を探すといったことをしていて、実際に声を出す時間が少ないもしくはほぼ0だという状態であれば、まずはそこから変えていく必要があるでしょう。
クライアントさんによく「一人で練習してても正しくできてるのか分からないから、しっかりと練習に取り組めない・続かない」といった悩みを聞くことがありますが、これもその正しい練習というのを100%の状態で再現しようとしてるから行動できなくなっちゃってるということですね。
そもそも自分がやったことや努力がそのまま結果となって返ってくるなんてことはありえないので、↑のようなことを考えるだけ無駄です。とりあえず実際に行動してみて、そこからどういう結果になったのかという蓄積とその研究により、より効果的なトレーニングが実践できるようになるわけです。
行動するから結果が生まれ、その結果を次の計画に活かしまた行動する、この一連の流れによって徐々にスキルがブラッシュアップされていきます。
まぁ小難しいこと色々と書きましたが、超簡単にまとめると
- いくら悩んで考えても完璧なんてない
- 計画も行動も最高でも80点、最低でも20点
- なのでとりあえず計画もそこそこに行動する
- 結果がでたらそれを今後の糧にする
ということです。