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日常で1番よく使う喋り声をボイストレーニングに利用する方法

参考音源付き記事

質問箱にこんな質問を頂いたので、回答します。実は前回更新分の記事とまとめようと思ったのですが、以外にテーマが違ってたり、個別に記事にできそうかなーと思ったので、今回はこの質問内容の回答に特化して書いてみようと思います。

質問の内容を簡単にまとめると

普通に生活してると喋り声を使う時間が1番長いけど、これをボイストレーニングとして利用できないか?

ということだと思います、確かに喋ってる時間が、ボイストレーニングをしている時間よりも圧倒的に長いわけなので、喋り声が少しでもボイストレーニング的な要素を含んでいれば、中々バカに出来ない練習量になりそうです。

ということで今回は喋り声をボイストレーニング的に利用する方法を、ちょこっと考えてみたのでシェアしていこうと思います。

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地声のトレーニングに喋り声を利用する

最も効果が出やすい方法です

喋り声として使っている音域も、多くの場合地声の音域なので、トレーニングとして利用する場合は最も効果が出やすいはずです。

そして喋り声を利用するということは、喋っててもある程度違和感のない声を出す必要があるので、そういう意味では地声の方が多少訓練向けに変化させたとしても、違和感を与えづらいはずなので有効だと思います。

喋り声をボイストレーニング的に利用する場合、変化させる主なポイントは

  1. 音量(大きくする)
  2. トーン(喉頭位置など)
  3. 音域(高くする/低くする)

になりますが、地声の場合は1の音量と2のトーンが変化させやすいので、この2つのポイントについて掘り下げてみましょう。

喋り声の音量を変化させてトレーニングに利用する

普通に普段喋っている声の音量を少し大きくしてみるという利用法です。これだけでも地声系の筋群の稼働率が変わるので、かなり地声の訓練として効果的です。

普段の喋り声の傾向が、↓の参考音源1のような、しっかりと地声系の筋群が働いている喋り声の場合は、音量を大きくすることで中々に良い負担を生みます。

参考音源1. はっきりした地声・喋り声

しかし普段の喋り声が、↓の参考音源2のように、息っぽく声帯をあまり厚く使ってなかったり、開く方向の筋肉が多く動いている状態なのであれば、そのままのトーンで大きくしたとしても、発声訓練的にはあまり良い効果を生まない可能性が高いです、

参考音源2. 息っぽい地声・喋り声

喋り声のトーンを変化させてトレーニングに利用する

普段の喋り声のトーンとしては、男性であれば多くの場合↑の参考音源1のような少し暗めで太いトーンで喋るという方が多いでしょう。

それをさらに太く暗いトーンにして、よりダンディにして喋るだけでもボイストレーニング的にはかなり効果的です、喉頭を下げる方向の筋肉がより強化されるでしょう。

また↑とは逆に若干明るめの鋭いトーンを意識して喋り声を変化させても、これまた良いトレーニングになります。

明るめの鋭いトーンを増やすと、喋り声が聞き取りにくような状況でも他の音に紛れにくい声になるので、周りがうるさかったりザワザワしてる環境で喋る時に、少し喉頭の位置を上げ気味にして明るく鋭い音色を意識すると、聞き取りやすい声になります。

裏声のトレーニングに喋り声を利用する

主に喋り声に装飾することで利用する

一日中裏声で喋り続けるということが出来る環境なのであれば、それが1番効果的でしょう笑

ただ恐らくは、ミッキーのモノマネの極めようとしているんだろうと生温かい目で見守られるか、単純に頭の心配をされるかのどちらかだと思うので、あまり汎用性のある方法ではないですね。

なので頭の心配をされない範囲で、喋り声をボイストレーニングに利用しようとするのであれば、喋っているときの特定のポイントで裏声を使うというのが現実的だと思います。

間投詞を発する際に裏声を利用する

簡単にいうと、言葉と言葉をつなぐ時に言う「うーん」とか「まぁー」とか「えーっと」とかを裏声にしてみるということです。

文字だけでみると「ん?それなんかおかしくない?」と思うかもしれませんが、やってみてください。そこまでおかしくなかったりします、まぁやり方にもよりますが笑

というか意識してないだけで、この間投詞の部分で裏声に綺麗に移行している方って結構います、人との会話の中で注意して聞いてみると良いかもしれません。

まとめ:喋る時、意識的にテンションを変えるだけでもOK

喋り声というのは1番多く使うがゆえに、普通はめちゃくちゃエコです、本当に最低限のテンションしかかけていない状態の発声です。

なので日常の中少しでも意識して喋り声を使ってあげるだけでも、最低限の喉の筋群の稼働率からは変化が起きます。それだけでも訓練としては十分に効果的です。

「今日は今までよりはっきりと喋ろう」とかでもいいです、というか喋り声を変えようとも思わなくてもいいです。「今日一日いつもより少しテンション高めに過ごそう」と意識してみるだけでも喋り声は変わってくるはずです。

ちなみに私自身はレッスンでクライアントさんとお話するときは、結構色々なトーンで、地声裏声を使って喋っています。アンザッツの1番や5番で喋ったり、間投詞でアンザッツ3aや4番になったりとか色々やってます。

これは実際にレッスンを受講してくださっているクライアントさんだと分かると思います、よく変な声で喋ってるな~って笑

別に喋り声までボイストレーニングしてやろうと考えているわけではないんですが、色々と喋り声に緩急や表情を付けようとするとそうなっていったという感じです。

ただ私はボイストレーナーで、そういうことをやってもまぁ別にめちゃくちゃおかしいわけじゃないから出来るわけで、普通に会社に勤めていたり、学校に通っている方だと難しいと思うので、まずは今回この記事に書いたことを参考にしてみてください。