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発声を『良い』『悪い』で判別しない

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Image by Adrian from Pixabay

最近、新規のクライアントさんとのレッスンをしていると、こちらが提案する練習する方法について「こういう声って出したことありますか?」とお聞きすると、結構な頻度で「良くない発声だと思ってたので出したことないです」とお答えされる方がいらっしゃいます。

特定の発声に関して、誰に言われたわけではないけど、モラルセンス的に封じ込めてしまっている場合もありますし、学校の教師やボイストレーナーに良くないと指導されたという場合もあります。

今回は何度かこのブログでも書いたことがありますが『ボイストレーニング』においては、『良い発声』も『悪い発声』もありません、というお話です。

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ボイストレーニングに『良い』『悪い』はない

令和にもなっても未だに時々聞くのは、小学校の音楽の授業で、男子は裏声で歌ったらダメとか、女子は常に裏声を使って歌いましょうという指導がされていることがあるということです。

少年期や青年期にそういった偏った指導をされてしまうと、大人になっても「男だから裏声を出すのは良くない・かっこ悪い」とか「女だから地声で歌ったら良くない・はしたない」といった思考が無意識に染み付いてしまいます。

しかしこのブログでは何度も何度も書いているように、喉の訓練としては地声も裏声は男女共に訓練として必須です、両方とも、もし上手く鳴らせないのであれば、出せるよう徹底的に練習する必要があります。

ボイストレーニングというのは、喉を楽器として見たときに、その楽器を健康的に、幅広い音域と音色で、自在な音量で鳴らせる、ということを目的としているからです。

その過程で必要な練習方法として、地声も裏声も、様々な喉の状態での発声が必要になります。

なのでどんな発声であっても、無意識のうちに「なんか喉の良くなさそう・・・」とか「変な声・・・」とか思ったとしても、その発声が訓練として必要になる可能性は誰にでも十二分にあるということです。

唯一ボイストレーニングする上で『悪い発声』というのがあるとすれば、それは喉や声帯を痛める可能性がある発声です。しかし一般的にはそういった可能性がある発声であったとしても、慣れや練度によっては心地良いと感じる人もいる可能性はありますし、そんな発声状態が必要になる場合もありえます。

なのでなんとなくの印象やイメージでは『良い・悪い』は診断できません。その人にとってどうであるか?というのが重要です。

どんな発声でも『喉の可能性』の一部

現代の音楽教育のほとんどがクラシック至上主義になってしまっているので、小中学校で指導されたり、間違ったボイストレーニングを指導しているスクールなどに行くと、地声はオペラでいうバス・バリトンのような深く太いトーン、裏声はソプラノっぽい軽く漂うようなトーンが良しとされてしまいます。

しかしそれら以外の発声も、ある人にとっては必須の練習方法になるということがほとんどです。

それは当ブログのこのカテゴリー↓に出てくる発声を聞いてもらうとよく分かると思います。こんな声、意識して出したことも聞いたこともないよって発声があると思います。

【カテゴリー】ボイトレに重要な声の素材集め『こんな声出せますか?』

細かい解説は抜きにして、とりあえず参考として挙げられている音源を真似してみてくださいという企画です。
ボイストレーニングで重要な『様々な声の素材集め』に便利なシリーズです。

これらの発声がてきめんに効く喉の状態というのも多々あるということです。

というかそんな聞いたことも出そうとも思ったことがない発声でしか改善しない喉の状態になっているということもレッスンをしていると非常に多くあります。

そんなときに「いやこんな声出したことないし・・・」とか「ちょっとはしたないというか、みっとないというか・・・」なんて言って出せないとなると、改善できる可能性がそりゃもうめちゃくちゃに低くなります。

例えばスポーツの練習する際に、恥ずかしいとかみっともないからといって特定の部位の柔軟や筋トレをしないという選択肢ありますか?という話です、ありえませんよね。

出したことがなかろうが、恥ずかしかろうが、みっともなかろうが、難しかろうが、必要だったら練習して出すんです、出せるようにするんです。それが訓練です。

まとめ:全てを糧にする

どんな声でも、ある人にとっては何の苦労もなく出せる声かもしれないし、ある人にとっては絶対に必要な練習方法になる可能性もあります。

今現在、発声に関して何らかの悩みがあるという場合、恐らく今まで出そうとも思ったことがない声が重要な訓練になるという可能性が高いです。

なので明らかに喉が痛くなるとか、だんだん枯れてくるといった症状が出ない範囲で、無意識に避けてきた、出したことがない声を探って出してみてください。上手く行けば、発声に何らかの良い変化が現れるでしょう。