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ボイストレーニングの手順・成長のステップを分かりやすく解説

ミックスボイス

当研究所が考える、そしてメインとしているトレーニング方法の手順とその成長のステップを、できるだけ分かりやすく解説してみます。

文字だけだと上手く説明できる自信がないので、イメージイラストを作ってみました。

最近の記事で、練習の手順について書いてたりしますが、それを読んで

  • 地声と裏声両方を鍛えるってどういう意味?
  • 裏声を低音域まで練習する目的は?
  • 自在性のある声とインスタントなミックスボイスの違いは?

といった質問をメールやらレッスンやらでいただくので、これらに関してもイラストを使えば結構わかりやすく理解していただけると思います。

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ボイストレーニングの手順:第一段階

図1:地声も裏声も両方脆弱/分離している状態

ある一定の高さから声がひっくり返ってしまう~とか裏声で低い所を歌おうとするとスカスカになって音にならない~という場合はこんな感じですね。

イラストの見方としては、書いてある通りなんですが、

  • 各ひし形の大きさ:声の出せる幅
  • 縦の長さ:地声系筋群が優勢な状態と裏声系筋群が優勢な状態で出せる音域の広さ
  • 横の長さ:その音高での自在性(声量のコントロールやビブラートや揺れを作れる余裕)

という風になってます、パッと見て理解できますでしょうか?

トレーニングのステップとして非常に重要

状態としては各声区の声は弱い(ひし形が小さい)ので、あまり良い状態とは言い難いんじゃないかと思われそうですが、弱いながらも両声区が分かれている状態というは非常に重要で、この状態が声区が分離している状態といえます。つまりトレーニングを始めるのには非常に理想的な状態ともいえます。

何度もこのブログに書いているように、まずこの分離している状態を作り、そのコントロールができないと、後々様々なステップで混乱してきます。

この両声区の極端な使い分け、つまり一方の声区の筋群が圧倒的に優勢なバランスすら作れないような状態であれば、もっと複雑な喉のパーツをコントロールするという事もできないし、そのまま連結/融合させようとしても非常に不安定なものしかできないでしょう。

図2:インスタントなミックスボイスの状態

 

とりあえず換声点付近での声区の連結を狙ってトレーニングするとこういう状態になります。

ここで一番注目してほしいのは、ひし形の横の長さが図1と全く変わってないという点です。つまりトレーニングの初期段階から全く声の自在性が変わってないということです。

自在性が高くならないことには、歌うときの安定感は生まれません。ちょっとでも各ひし形の頂点の位置がずれると声がひっくり返ってしまうような状態です。

このバランスでしか発声できない混合状態

そして図1にあった元々のひし形、声の状態がなくなってしまっているのも問題です、これがつまり混合している状態です。もうこのバランス内でしか狙った音高を出せないという非常に不自由な状態です。

この短絡的なトレーニング、もっと酷い場合は、ひし形の横の長さ(自在性)をぐっと縮めて、縦に伸ばそう(音高だけ出せる状態)とすることもあります。そうなると今まで出せてた低い音域の地声や軽く出せてた裏声が出しにくくなるということも起こってしまいます。

これがこういう自在性の向上を伴わないボイストレーニングをオススメしない理由です。たとえ地声と裏声が連結(不完全ながら)しても、絶対にストレスを抱えることになります、簡単に言えば歌ってても楽しくなくなります(実体験)。

ボイストレーニングの手順:第二段階

図3:地声・裏声が少し育ってきた状態

これでやっと両声区の重なる部分が出てきましたね、ここまできてやっとミックスボイスのトレーニングというのが効果を得られるようになってきます。

というか連結/融合させるトレーニングをしないと、この図でもそうですが、両声区が成長して自在性と出せる音域が広がったというだけなので、勝手に融合していくわけではありませんので勘違いしないようにしなければいけません。

この図で重要なのは、裏声が徐々に下に伸びている点です。図2のように地声とちょこっとかぶる程度じゃなく、がっつり重なる部分を増やしていくというのがめっちゃくちゃ重要です。

ボイストレーニングの手順:第三段階

図4:地声・裏声が十分に育ってきた状態

ここまで両声区が育ってきたら、歌う際にもかなり自由がきくようになってくるはずです。現状私の声の状態はこれより両方が少し小さめって感じですかね~笑

かなり地声・裏声の重なる部分が増えてきました、こうなってきたら徐々に換声点付近やそれより少し上の音域で、多少無理しても崩壊しない程度に足場は強くなってきているはずです、つまり力強い高音の下地は出来てきたという状態です。

ボイストレーニングの手順:第四段階

図5:地声・裏声がかなり強固に育ってきた状態

ここまでの状態はほぼお目にかかれないですが、理想形ですね。ここまでの状態であればほぼ歌うということに関して悩むことはなくなるんじゃないかな~と思います。

そしてここまで来ると両声区の重なっている部分がかなり大きくなってますよね?これが上でもちょこっと書きました発声の全体的な土台・足場の強さということになります。

図3・4でも重なっている部分がありますが、この金色に輝く部分が大きければ大きいほど、発声する上での自由がきき、自在性の高い状態といえるわけです。

重要なのは裏声

地声は限界が低い

地声はしっかり地声と呼べるくらい、それらの筋群が活発な状態で出せる音域というのがかなり狭いので、幅広い音域を効率的に歌おうと思えば裏声の自在性を高める必要があります。

そもそも厳密にいえば、地声と呼べるような筋肉の活動状態で、低い音域を発声してても、裏声系の筋肉も多少なりとも動いてますので、やっぱり全音域で裏声が非常に重要ということになります。

そしてその声の自在性を高める方法というのが、裏声で低音域まで発声するという訓練です。

ただこの文字だけ見ると「低音域から裏声で歌えば換声点でひっくり返らないんだ!」となって「じゃあ歌う時も低い部分から裏声で歌おう!」となっちゃう人がいるんですが、それとこれとは全っっっっ然違うのでご注意ください。

機能回復/向上という意味での裏声の下降

歌う時も低音域から裏声で~なんていうのはそもそも発声訓練/ボイストレーニングではなく、歌い方の問題、つまりボーカルトレーニングの範疇であり、混合しちゃうと全くもって意味がありません。

こういった低音域から裏声で歌うのがミックスボイスだ!つまり低音域の声が弱くなる!だからミックスボイスはだめ!みたいな解説をしてるサイトなどもありますが、手段と目的を間違えて、過去のボイストレーニングに関する書籍や資料を読み取ってしまったのでしょう。

あくまでも裏声を下降してどんどん低い音域まで出せるようにしていくというのは、喉の機能回復、そして機能向上のための訓練方法であり、そのまま歌えばOKなんていう簡単なものではないので、勘違いしないように注意してください。

まとめ:何度も書いてますが声の幅を広げる

ということでイラストを使って説明してみましたがいかがだったでしょうか?

個人的には中々に破綻の少ない図解に出来たと思っているんですが、分かりづらかったらまたメールやら質問箱やらTwitterやらでお伝え下さい、暇な時に加筆・編集しておきますので。

ボイストレーニングで重要なのは出せる声の幅ということだと何度も書いているのですが、こうして考えるのが一番シンプルだと思っています。

  1. 喉の細かいパーツをコントロール出来るようになる
  2. それらのパーツを細かくコントロール出来るほど出せる音色・音声が増える
  3. 出せる音色・音声が増えるほどに声の自在性が高まる

めちゃくちゃ要約するとこんな感じの考え方で良いんじゃないかと思います、これを意識していく上で必要に応じて身体の筋肉だったり、それらの操作性に関する知識だったりを学んで取り入れていけば、良いバランスでトレーニングしていくことが出来るはずです。