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カラオケでキーを変えると音程が全然わからなくなる…|改善方法を解説

ボイストレーニングTips
Image by egodi1 from Pixabay

初回レッスンの際やレッスンを受講している期間が浅い方によく聞かれるのが今回の記事のテーマである「カラオケ行って歌いたい曲があっても、高い音域が出ないからキー変更したいけど、キーを変更するとどの高さで歌うのか迷子になってしまうんです・・・」ということです。

歌いやすくするためにキーを変更したのに、結果どの音域も迷子になって余計に音程が外れまくってしまう、そういう経験がある方も多いかもしれません。

今回はそうなってしまう原因とその改善方法を簡単に解説していきます。

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そもそも『キーを変える』ってなに?どういうこと?

あまり音楽に関する知識がない場合、キーを一つ上げ下げすると、どうなるのかということもわからないという人も結構いらっしゃいます。

ここで簡単に解説しておきましょう。カラオケでキーを変えると曲全体が半音上下します。

『半音』がわからない人は、ピアノで真隣の鍵盤だと覚えておいてください。例えばピアノで下記画像のように弾いたとしましょう。

するとこんな感じの音が鳴ります、誰しも聞いたことのある音階ですね。

この簡単な音階を曲だと想定しましょう、ではこの曲のキーを一つ上げる、つまり半音上げると、鍵盤の上ではこうなります。

単純に1つ目の画像で弾いていた右隣の鍵盤を弾くということになります、そうすると実際の音はこうなります。

逆に1つ目の画像から半音下げるとこう↓なります。

こういう変化によって曲全体の音高を上げたり下げたりするのを、キーの変更、移調なんて呼んだりします。

音同時の幅・距離はそのままなので、キーが変わっても同じメロディーに聞こえるというのがポイントです。

ちなみに曲全体ではなく、曲の一部でキーが変化することを転調といいます。ラスサビだけなんか急に高くなった?音程が合わない?ってことが起こったときは、もしかしたら転調しているのかもしれません。

なぜ少し変えるだけで音程が迷子になるの?

ということでキーが変わるというのが、実際にどういう音程の変化になっているのかは理解していただけたと思いますが、じゃあそこまで大きな変化じゃなさそうなキーの変更をすると、音程がわからない・迷子になってしまうのはなぜ?ということですが、これは単純に慣れていないのと、音感が育ってないのが大きな原因でしょう。

そもそも音楽的な訓練をしていないと、こんなこと意識したこともないはずなので、上手く対応出来なくて当然です。

楽器を練習したことがある場合は、演奏の難易度を調整するために移調するということがわりと身近にあるため、歌う際にもいきなりバシッと音程を合わせるということは難しくても、少し探ればすぐに音程が合わせられるという人も多いです。

なのでキーを変えると全然音程が合わなくなる・・・これは音痴ってことですか?と聞かれることがよくあるのですが、全くそんなことないです、ただの慣れの問題です。

ただ大きくキーを変更すると、それだけ元の音高から距離が離れるので、相当に音感が鍛えられていて、なおかつすぐさま発声状態を調節できる喉が整った状態じゃないと、瞬時に対応するのは難しいかもしれません。

キーの変更に対応できるようになるための練習方法

以前からこのブログでは書いていますが、自分で鍵盤を弾きながらのボイストレーニングをすることで、まずは半音ずつの音程の変化と、それに応じて声を調整するということに慣れる必要があります。

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『自分で鍵盤を弾きながら』というのが非常に重要です。これをしないと中々歌を歌う際に必要な音感と音程の調整力を身につけることは難しいです。

スケール弾きながら発声して、半音というのが自分の中ではどれくらいの変化なのかというのをよく感じながら練習を続けると、カラオケでキーをいくつか変更するくらいなら徐々に対応できるようになります。

また鍵盤があれば、曲の1フレーズだけでもいいので、簡単に音取りして弾けるようになったら、そこからキーを変えて練習するということもできるので、とりあえず楽器に触れながらのボイストレーニングをしましょう。

そんな面倒なことやってられない!歌を歌って練習するんだ!という人はカラオケに行ったり、スマホやゲーム機で利用できるカラオケサービスで歌いたい曲のキーを変えた上でガイドボーカルを大きめにして聞きながら練習しましょう。

まとめ:まずは鍵盤楽器に触ろう

鍵盤を触りながら、スケールを弾きながら練習すると、カラオケでのキー変更くらいなら対応できるようになります。

ボイストレーニングはしているけど、スケールは音源や動画で再生しながら練習しているという人は、ボイストレーニングの自由度を上げるためにも、音感を鍛えるためにも、まずは小さなものでいいので鍵盤を用意して、意識的に狙った音を出しながら練習してみましょう。

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それだけでかなり音感に関する悩みは軽減していくはずです。