質問箱に来た質問に回答する記事です、質問内容の本文は下記の画像を確認していただくとして、内容を要約すると
- 地声の練習を熱心にしている
- 時々、嚥下時や安静時に喉の奥に違和感がある
- 声枯れなどの症状はない
- こういったことは地声の訓練時に起こるのか?
ということですね。これ系の質問はレッスン受講者のクライアントさんにも時々聞かれるんですが、実際にどういった声で練習しているのか?練習時間はどれくらいか?ということがはっきり分かっていないと、中々いい加減には回答しにくいの内容なのですが、今回は大雑把にふんわりと回答をしていきます。
基本的には明らかな異常が起こっていない場合はあまり気にしなくていいことが多いです
“軽い不調”の“軽さ加減”にもよるんですが・・・
地声系の訓練は声帯の厚みや閉じを重視して練習してもらうことが多いため、狙ったパーツを動かすために多少無理してもらうことはよくあります。
このブログでもいくつか紹介している『しっかりと地声を出す系の記事』でも紹介しているかもしれませんが、身体の力みを利用したり、少し負担を感じながら練習したりということが、任意で発声状態をコントロールするのが分かりやすいため、そうする必要があったりします。
ただその段階では、必要最低限を少し超えた負担・緊張というのを狙って作れないため(それができたら苦労しないですからね笑)、ちょっとやりすぎかな?というレベルで練習を続けなければいけないケースもあります。
そんな状態で練習をしていると
- 喉にチリチリとした軽い違和感がでる
- 喉周りに軽い筋肉痛のような疲労感がでる
- 練習後は少し喉がいがらっぽい
ということも副作用的に起こったりします。
ただこれらの状態を看過できるのは、相当に地声系の筋肉が働かせられない方の場合です。ほとんどの人はここまで負担・緊張をさせなくても十分な訓練になっていることの方が多いです。
軽い不調でも『どれくらい続くか?』ということが重要
数十分や1~2時間で症状がなくなるならとりあえずOK
軽い副作用的な不調が、ごく短時間続き、知らぬ間に症状が消えているということであれば、とりあえずその練習を続けてもいいかもしれません。
その場合は普段使っていない筋肉を多少無理させながらも働かせられている可能性が高いので、しばらくすれば徐々に練習時の負担や緊張、違和感が徐々になくなり、練習後の不調もなくなるはずです。
ただ軽い不調が短時間続くというのが長い期間変わらないのであれば、練習方法の見直しやトレーナーに声を聞いてもらうことをおすすめします。
また軽い不調じゃなく、練習した後
- 喉がめちゃくちゃ痛い or めちゃくちゃ違和感がある
- 嚥下時に痛み or 大きな違和感がある
- 声が掠れる・枯れる
というような症状がある場合は確実に負担が大きすぎ、緊張させすぎ、もしくはそれに近い状態で練習しすぎということなので、すぐさま練習を中止・休止した方がいいでしょう。
いろんな地声を練習して負担を分散させると吉
喉頭の位置や舌・軟口蓋のコントロールを色々やってみる
一つの音色や一定の音量だけで地声を出し続けて、その上で今回ここに書いているような不調がでてしまっているのであれば良くない方向に喉が固着してしまっている可能性が高いです。
なので喉頭の位置を大きく変えながら地声を出してみたり、舌や軟口蓋もあれこれと位置やテンションを変えて練習するのがベターです。
音量に関しても、慣れないうちはどうしても一定以上を求めないと、中々効果が出にくかったりしますが、それをクリアするために練習して不調が続くようであれば、喋り声かそれより小さく音量を抑えめにして、音色を変えて地声を出す練習に切り替えるのもいいかもしれません。
まとめ:このブログの音源とか参考にして適度に練習してみてください
当ブログでもいくつか参考音源として地声のサンプルを上げていますので、音色・音量などをよく聞いてできるだけ必要最低限の負担・緊張で練習できるように試行錯誤してみてください。
参考タグ 地声に関する記事一覧
また質問者さんの喉の現状がわからないため、どれくらいの不調が残ってもスルーしてもいいのかはわからないため、この記事に書いてあることはあくまで参考程度にしてください。