独学の方も、レッスンを受けている方も、ボイストレーニングを長く続けていると過去にはさんざんやってたけど最近は全然手を付けていない練習方法なんかが一つや二つ出てきているはずです。
というか何ヶ月も何年も同じ練習しかしてないという場合はかなりヤバいので、その場合はすぐさま信頼できそうなボイストレーナーに声を聞いてもらいましょう笑
今回の記事は、そんな過去にやっていた練習方法をひっぱり出してきて、成長を実感しましょうぜという内容です。
全くできなくなったりしてないですよね？
数ヶ月や数年単位の過去にやっていた練習を久しぶりにやったとして、当たり前にいきなり当時のような感覚やクオリティでは練習できないでしょう。
ただしばらく練習して感を取り戻したら、以前と同じくらいのレベルで練習をすることができるようであれば、超大雑把な判断ですが成長しているといえます。
何なら当時と比べて「あれ？こんな簡単だったっけ？」とか「こんな楽に出せてたっけ？」というような感覚があるのであれば、ボイストレーニングの進度としては非常に順調です。
他方で非常に深刻なのが過去にはそこそこできていた練習が久しぶりにやったら全くできなくなっていたという場合です。
しばらくやってみても、過去の自分と比べても明らかに劣化している・全く出せないというような状態であれば、ボイストレーニングの進め方や練習の仕方を大幅に変更する必要があるかもしれません。
当時の喉のバランスによっては再現しにくい声はある
狙った発声のバランス次第では、その時にあった喉の偏りや固着、その時の身体バランスがないと再現できないといった発声も存在します。
なので過去に出せていた発声が、今現在は出せない・出しにくいからといって、全てが発声的に劣化したというわけではありません。
しかし個人的な経験則として、過去に出せていた発声が今現在は全く出せなくなっているという状態は、かなりよろしくない発声バランスになっていることがほとんどです。
全くできなくなるなんてことは基本的にはありえない
これまでにこのブログでは何度も書いていますが、ボイストレーニングのほぼ全てはこれまで動かしてこなかった・もしくは動きが悪くなっている発声に関わる部分を柔軟かつ自在に動かせるようにすることが目的です。
なので多少『練習方法に対する慣れの程度』や『その時々の喉や身体のバランス』の違いはあれど、ボイストレーニングをやってきたのであれば、基本的にはできることが増えているはずです。
つまり『出来ること』と『出来ないこと』が同数増えているようであれば『ボイストレーニング』ができていないということになります。
そうなると大抵、過去とはまた違った方向での新たな喉の偏り・固着が出来てしまっています。
こうなってしまった場合、独学の場合は、なるべく早めにボイストレーナーに、すでにレッスンを受けている場合は違うボイストレーナーに声を聞いてもらうことをおすすめします。
それまでにそこそこの時間をかけているのにも関わらず、発声の根本的な自在性・柔軟性が向上していないということなので、それまでの練習方法やレッスンでは貴方の喉・発声の成長は見込めないということです。
過去の練習との比較
上でも書いたように、明らかに「やりやすくなってる！」と感じられたら良いのですが、「良くなってる・・・のか？」くらいの微妙な状態な場合、どういったところを比較すればいいのかを軽く解説しておきます。
- 音高
- 音色
- 音量
- 動き
こういった要素毎に考えて比較すると分かりやすいです。
過去にやった時と比べて、単純に広い音域で発声できるようになっていたり、狙い通りの音色にしやすくなったり、声量の操作ができるようになったり、と上記の要素が自在にコントロールできるようになっていたら、過去よりも明確に成長しているといっていいでしょう。
まとめ：時々振り返ると楽しいですよ
私自身も、ふと思い立った時に10年くらい前に受けたレッスンで教えられた練習をやってみたりして、どれだけ変化したかを確認したりします。
当時のレッスンを録音したものを聞きながら発声してみると「なんでこんな簡単なのが出来てないんだ？」と思うこともあれば「これは未だに苦手なんだなぁ」と思うこともあったりして、色々な変化があり非常に楽しいです。
あまり頻繁に過去にやっていた練習ばっかりやるのも成長に繋がらないためオススメはしませんが、時々振り返ってみると成長を感じられ、今後の練習のモチベーションにも繋がると思います。
振り返っても変化・成長を感じられない・・・という方がぜひお早めにレッスンを受けてみてください。
