よくレッスンをしているとクライアントさんから質問されたり、メールでも結構お問い合わせいただくので、この記事ではわたくし木田が普段オンラインレッスンをする際に使用している機材を紹介していきます。
オンラインレッスンを受ける際に必要な機材や環境については過去に記事にしているので、オンラインレッスンの受講者として気になる形はこちら↓をどうぞ。
- この記事ではあくまでレッスンをしている側の機材や環境のご紹介ですので、ここで紹介しているものじゃないとレッスンを受けられないとか、受けても効果が出ないとかそういった類のものではないのでご安心ください。
またレッスンする側でも最低限の設備投資で始めたいとか、とりあえずオンラインレッスンができる環境を作りたいという方はこちらの記事にまとめていますので、こちら↓をどうぞ。
それでは私が普段使用している機材を選んだ理由と使ってみての感想など交えて紹介していきます。
音の入力機材
オーディオインターフェース:MOTU 624
音楽関連のハード・ソフトウェアメーカーとしては結構有名所のMOTUの624というインターフェースを使っています。
- 一定以上の音質
- ルーティング機能付き
- できれば新しく発売されているモデル
というのが絶対に必要な条件だったのですが、それをクリアできて当時在庫があったのがこの624でした。
1つ目の条件は、まぁそりゃそうでしょう笑 最低限クリアでノイズが少ないものとなると入門用のモデルやミキサー型のものは避ける必要があります。
私自身も以前に使用していて、このブログでも紹介したYAMAHAのAG03というミキサー型のインターフェースがありますが、これは操作性は非常に良いんですが音質的には若干ノイズが多いものでした。
それでもまぁこれまでの通話ソフトであればほぼ問題ないレベルだったのですが、最近は通話ソフト自体が取り扱えるデータの量が多くなってきたため、音質面が気になりだしてこの624に買い替えたという経緯です。
2つ目の条件は主にレッスンの録音のためです。メンバークライアントさんとのレッスンは私がレッスンを録音してお渡しするサービスがあるので、通話しながらレッスンを丸々録音する必要があります。
そのためには音声デバイスが複数あり、それをルーティングによってどこに流すか流さないかを操作できるものじゃないといけません。
この辺りのルーティングやループバック云々については、ボイストレーナーのクライアントさんからよくよく聞かれるので、また記事として書きます。
そして3つ目の条件に関しては、これはめちゃくちゃ個人的な感覚なんですが、なんでも新しいものの方が良いだろうって思っているのに加えて、オーディオインターフェースを接続するPC側も今後どんどん進化していくことが容易に想像できるため、いまさらUSB2.0接続のものを買うというのはちょっと・・・と思っていたので、最悪今度USB-Cが主流になったとしても、すぐに絶滅することはないだろうということで、Thunderbolt/USB3.0接続の624を選びました笑
ちなみにこの価格帯のオーディオインターフェースをオンラインレッスンで使用するのは確実にオーバースペックです。通話ソフトではオーディオインターフェイス本来の音質を相手側に送ることはできないし、相手側もそんな高音質を再生できる機材を持っていないことも多いからです。
マイク:SM7B
以前はハンドヘルド型のコンデンサーマイクを使用していたのですが、どうしてもレッスン中のデモンストレーションで声量を上げると、コンデンサーマイクでは音割れをかなり気にしないといけないのが面倒だったので、ダイナミックマイクに変えました。
このSM7Bは音質はもちろん、ポップガードも必要ないですし、何より設置しているマイクアームが揺れたり、ちょっと手が触れても全くノイズが乗らないという頑強さが非常に気に入っています。
鍵盤楽器:YAMAHA reface CP
以前使っていたmicroPIANOより小さくて、もうちょっとまともなピアノの音を求めて購入して、ここ最近使っている電子ピアノというかシンセサイザー?です。
本来この機種ではグランドピアノの音は出ないのですが、裏技的な運用(音のタイプを決めるつまみを中途半端な位置で止める)をするとグランドピアノの音が出せるので、レッスンでは主にそれを使用しています。
ライブでも使えるようなピアノの音で、小さい製品って全然ないんですよね・・・これ以外で良いの知ってる方いたら教えてください( ◉◞౪◟◉)>
音の出力機材
ヘッドホン:AKG K371-Y3
以前はインナーイヤー型のイヤホンを使用していたのですが、どうしても音の広がりが分かりづらい部分があったので、ヘッドホンに変えました。
慣れるまではやっぱり頭が痛くなっていたのですが、この製品は比較的ヘッドバンドの部分が柔らかいため、今となっては付けていてどこか痛くなるということはなくなりました。
ただやっぱり手軽さではイヤホンの方がいいですね~笑
イヤホン:Etymotic Research ER-4S
このER-4Sは非常に解像度が高い音質なので、なるべく環境ノイズを排除して、めちゃくちゃ分析して聴きたいときに使用します。
映像の入力
WEBカメラ:Logicool C920n
一応1080p60fpsで撮影できるWEBカメラですが、メインで使用しているZOOMのビデオは最大720p30fpsなので完全に宝の持ち腐れです笑
めちゃくちゃ余談ですが、ZOOMやSkypeなどのソフトの初期設定によってはマイク入力にオーディオインターフェースが選択されずにWEBカメラに付いているマイクが選ばれていることがあります。WEBカメラとインターフェースやマイクを別々に用意している場合は、しっかり設定画面でマイクとビデオを選択してくださいね~
まとめ:やるにしても受けるにしてもこんな環境必要ありません!( ;◉◞౪◟◉)>
オンラインというものの特性上、ここで紹介したもののほとんどがオーバースペックです。
高い機材を使っても、通話ソフトを通って相手の耳に届く頃には、元の音質がどれだけ良かろうと一定の劣化が起こってしまうのでほぼ意味がありません。
私自身は「まぁこれくらい用意してりゃ機材による聞き漏らしは起こらんだろう」という基準で使ってます。
安いものでも問題なくレッスンはできると思いますが、もし万が一でもその機材の性能によってクライアントさんの声の情報が削られてしまってレッスンの質が落ちてしまっては申し訳が立たないということから、ある程度ハイエンドな機材を使ってレッスンしています。
以前は使い勝手やコスパオンリーで機材を用意していたのですが、数年前から機材によるレッスン品質の低下が気になりだして、しばらくしたらこういう↑状態になってました笑
ということでわたくし木田が普段オンラインレッスンをしている機材のご紹介でした。○○買おうと思って気になってたから深堀りしてほしいとか、もっと詳しくレビューしてくれ~という声がありましたら個別に記事にしますので、こちら↓からお気軽にお送りください~