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『小さくした声』と『小さくなってしまう声』 との大きな違い

ボイストレーニングTips
  • ちゃんとした“ボイストレーニング”を実践しているけど中々変化が起きない
  • 自宅できちんと時間をかけて練習している
  • ボイストレーニングを始めてから喋り声も含めて変化がない

Skypeでレッスンをしていると、ご自宅で受講されるという方が7~8割なのですが、その中のさらに2割くらいの方が、こちらが声を聞かせていただくと明らかに「めちゃくちゃ声抑えてますよね?」って感じで発声しちゃってます。

私が聞かせていただくともう明らかに“大きな声を出すのを避けている”んですが、「声抑えてますよね?大きな声出しにくい環境ですか?」と聞くと、そういう方の場合ほぼ100%で「全然抑えてるつもりないです」と仰られます。

そして話を聞いていくと、普段のボイストレーニングもそんな感じの、つまりはこちらが聞くと明らかに「抑圧された声」でやっているとのこと。

それじゃあどんなに頑張って時間をかけても中々効果は出にくいだろうな~というお話しです。

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「小声」と「無意識に抑圧された声」での練習の違い

狙って「小声」で練習するのは問題ないですが・・・

ボイストレーニングの中には色々と声量をコントロールして狙った筋肉の動きや神経回路の開発を促すこともよくあるので、小声での練習や小声のトレーニングがダメというわけではありませんが、無意識に抑え込んで発声しちゃうとなるとちょっと話が変わってきます。

たとえば以前にこのブログでも取り上げたメッサ・ディ・ヴォーチェもそうですが、あの訓練のスタート地点はできるだけ小さな薄い裏声から始めることですが、あれも別に無理やり声を抑え込んでいるのを徐々に解除していくというものではないわけです(結構こうなっちゃってる方も多いですが・・・)。

あくまでできるだけ軽く薄く小さい裏声を狙ってそのバランスで出すことから始めるということです。

【参考音源付き】トレーニングの『強度』を変えてみる/メッサ・ディ・ヴォーチェ編
レッスンでは当たり前のようにやっているんですが、独学ではほぼ手がつけられてない部分を掘り下げて解説してみようと思います。...

真っ先に声を抑えるために筋肉が動いてしまう状態

余計な動きやテンションを引き摺りながらのボイストレーニングしかできない

この場合、声を抑えることで得られるもしくはそれが補助に働く声はだけは出しやすくなる可能性があります。つまり声を小さくしたり、薄っぺらいトーンを狙って作る場合です。

しかしそれ以外での音色や音量の声を出そうとすると、このそもそもスタートの段階である一定のブレーキをかけられている状態だとどうしても出せない声が多くあります。

前から壊れたテープレコーダーのように繰り返してますが、ボイストレーニングというのは、今まで全く出したことも出そうとしてこともないような新たな声、それに伴うバランスを探っていかないことにはトレーニングになりません。

となるとある状態でしか発声できない状態というのは非常にマズイわけです、これがまたまたこのブログでもよく出てくる声がある1つの状態に固着してしまっているということです。

声の幅の狭さよりもたちの悪い『無意識の抑圧』

自覚できないことには行動できないから

最初に書いたような明らかに抑え込んで発声しているのに、それに気づいていない場合、そこからその固着を解して新たな声やバランスを探るというのはかなり難しいです。

こういう無意識の抑圧がない、しかし声の幅が非常に狭いという場合は、実際に新たに作りたいバランスの声を聞いて、それをするために意識してコントロールできる部分の操作をしようとすれば、徐々にですが新たな声が出せるようになります。

しかし無意識に抑圧された状態だと、↑このような指導や練習でも恐らく新たな声が生まれる手前で、抑え込む方にテンションがかかりすぎてしまい、どうにもなりません。

しかもその状態に気づかないわけなので、何が上達しない・変化が起こらない原因かわからないまま時間を浪費することになるでしょう。

解決策:練習環境を変える

思いっきり声を出せる環境で練習する

日本の住宅環境的にボイストレーニングに必要な音量を出すということが、そもそも難しかったり、それをやることに精神的なブロックがあります。

小さい頃から大声で叫んでもいいよ!という環境で育った方というのは多くないでしょう、基本的には必要最低限での発声で生活してきたはずです。

またボイストレーニングで発声するような、社会的にみれば今まで出したことのないちょっとおかしい・恥ずかしい声を住宅環境の中で出すということにも大きなブロックがあるでしょう。

そしてそんな環境でボイストレーニングを始めたら、やはり必要最低限の範囲での発声でしか訓練ができていないということです。

これを改善するには心置きなく、誰に聞かれる心配もない環境で、新たな声を探っていくしかありません。

カラオケよりも音楽スタジオの方が良い

カラオケというのは大抵他の部屋で歌っている声が漏れ聞こえてきます、そうなると多くの人は無意識に「こちらの声も外に聞こえているんじゃないか?」という風に考えます。

するとやっぱり無意識に声の出力を抑え込むか、手加減してしまいます。

なのでこの辺りの問題がクリアな音楽スタジオでの練習がオススメです、使用料も一人での個人練習であれば、大抵のスタジオは一時間あたりカラオケと同じような料金かもしくはちょっと安くなると思います。

毎日通って練習するというのは流石に難しいと思いますが、一週間のうち1日2日くらいは思いっきり何の精神的なブロックがない環境で練習するというのが良いと思います。

まとめ:可逆性のある状態・環境を意識して練習する

声を抑えてする練習というのは思いっきり声が出せる環境でもできますが、この逆、つまり声をできるだけ大きくする練習を壁の薄い近所迷惑を考慮する必要がある環境では無理です。

同じように抑えて発声するときのテンションやバランスというのは、ある程度大きくする方に自由度がでてくれば同じようなテンションやバランスも狙えますが、逆は大抵無理です。

実はこれらの↓ブログ記事も本質的には結構似たようなこと書いてます笑

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今回は練習する環境についてフォーカスしてみました。

ただ上でも書きましたが、今回取り上げた無意識に声を抑え込んでしまう癖というのは、恐らくほとんどの人が1人では自覚できません。

人と同じ空間で発声しそれを比べてみたり、レッスンで実際に声を聞いてみて自分の声の音量と比較しないことには中々実感できない部分だったりするので、心当たりのある方や、どうしてもしっかり練習してるのに好転していかないという方はボイストレーナーに聞いてもらうことをオススメします。