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喉が脆弱な状態からボイストレーニングを開始する時のポイント

ボイストレーニングTips
  • ボイストレーニングを始めたけどに中々効果がでない・・・
  • 同じ時期に始めた友人はどんどん音域が広がってるのに自分は全然伸びない・・・
  • 練習時間も十分取ってるはずなんだけど・・・

ボイストレーニングを始めて間もない頃にはこういった状況に陥ってしまう方が多いと思いますが、その中でも今回は元々喉が脆弱な状態の方に向けた内容です。

自分自身が元々そういった状態からボイストレーニングを始めたので、その時何が必要で何が不足していたか今となってはよく分かります。

ということで今回は元々喉が脆弱な状態からボイストレーニングを始めるときに意識しておいたほうがいいポイントを解説していきます。

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元々喉が脆弱な状態とは?

喋り声以外に声の幅がない状態

以前に書いた記事でも解説していますが、つまりはこんな状態の喉ということです。

  • 音高を変えようにも僅かな上下しかできない
  • 音量を変えようにもほとんど大きく or 小さくできない
  • 細かい揺れやビブラートのような動きも付けられない

↓の記事では図での解説もしていますので、そちらも参考にしてみてください。

参考 ボイストレーニングのスタート地点【悪癖だとしてもあるだけマシ】

訓練の初期は何らかの“抵抗感”があることが多い

全く何の抵抗もない状態では多くの場合固着は解れない

どんなトレーニングでもそうなんですが、初めだから優しーくゆっくーりトレーニングをこなしていくのが理想っちゃあ理想です。

ただ喉のトレーニングに関していえば、喋り声として日常的に常に可動して、その状態で固着しているということを考えると、あまりにソフトな負荷だと固着の中でしか声が出ていないという場合が非常に多いです。

固着の中での声というと、つまりはいつも通りの決まった、使い慣れた筋肉しか使えてないという状態です。

声の幅が喋り声の範疇でしかない状態なのに、普段の喋り声と全く変わらない感覚や体感でボイストレーニングをしているならば、ほぼトレーニングなっていないということになります。

若干の負担や抵抗感はあって然るべきかもしれない

このことを頭に入れておかないと、いつまで経っても、何の抵抗感もなく出せる、喋り声の中でしか発声しないので、時間をかけて色々なトレーニングメニューをやっても、効果は出にくいかもしくは出ないでしょう。

喉に力を入れてはいけません!とか脱力して歌いなさい!という指導をされたり、そういった文言を見てしまった上でボイストレーニングを始めると、必要な筋肉の負荷までOFFにしてしまう可能性が非常に高いです。

身体の大きな筋肉のように、明らかな筋肉痛が起きるまで酷使する必要はありませんが、それでもある程度の負荷をかける必要はあります。

普段あまり動かしてない部分を動かそうとするからこそ、何らかの負担や抵抗感があるわけで、筋肉的にもその筋肉を動かすための神経伝達の面でも

  • なんか出しづらいな・・・

と感じる段階というのはあって然るべきでしょう。

必要最低限の負荷を生むためのポイント

これらを出しなれた状態から変化させてトレーニングする

  1. 声の大きさ
  2. 音の高さ
  3. 声の持続時間

これらの要素を普段出しなれている声の状態から大きく変化させながら練習するのが、ボイストレーニング初期の効果をあげるコツです。

基本的には上記のポイントを全てプラスする方向で考えるといいです、つまり声を大きく高く長く出してトレーニングするということですね。

この辺りのポイントをおさえつつ、必要十分なトレーニングのメニューをシンプルに分かりやすくメソッド化しているのがYUBAメソッドだと思います。ただ音の高さと息の量のコントロールをかなり注意しながら練習しないと、新たな固着を生んでしまう可能性がありますが・・・

多少の力みや抵抗感はあってOK

上記の要素を変化させながら練習しようとすると、恐らく最初は多少無理しながら出さないと、声が変化しなかったり、ちょっと喉周りに負荷をかけないと出せないという状態になると思いますが、基本的にはそれでOKです。

ただこうなってくると危険なのでNGです。

  • 喉や声帯に痛みを感じる
  • 声が掠れる

ちなみにこういった症状が起きても、それが短時間(数十分から数時間)で治まる場合は、そこまで神経質になる必要もないことが多いですが、上記のような症状が現れてから、一度十分な睡眠をとらないと、症状が治まらないという場合は負荷が大きすぎるということなので、すぐに中止すべきです。

まとめ:負荷が小さすぎても大きすぎてもダメ

ということで、怪我をする限界ギリギリを攻めてボイストレーニングができれば、結構短期間でも効果が出てくるんですが、中々そこが難しく、特に独学の場合はどちらか一方に振り切った状態になりやすいので、当たり障りのない練習をするしかなくなります。

安全という範囲のできるだけギリギリを狙ってトレーニングを提案するのがトレーナーの仕事の1つなので、自分では良いラインが見極められない場合、一度声とトレーニングメニューを聞いてもらうのが近道でしょう。

ちなみに私自身もボイストレーニングを始めた当初は、今になって思えば喋り声程度の大きさで色んなボイストレーニングメニューをやっていたのですが、その時は全然効果が出ませんでした。そして効果が出ないことをトレーニングメニューのせいにして、色々とメソッドを漁りまくっていた時期があります。

その状態を打開できたのは、対面レッスンを受けて、実際に必要な発声時のテンションを理解してからでした。

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昔から初回体験レッスンや、新規のクライアントさんによく質問されるもので 腹式呼吸は必要ないのか? 日...

この↑記事でも書いてますが、必要な負荷・テンションまで抜いちゃうとトレーニングとしては無意味なので、そこを意識して練習できてるかどうかは非常に重要です。

毎日しっかり時間作って練習してるのに、中々変化が起こらないという方は、今回書いた部分をクリアできているか確認してみてください。