質問箱に来た質問への回答記事です。質問内容はこんな感じ↓です。
- 裏声が地声っぽくなってしまうから綺麗に出せる方法教えて
ってことですね。ただ裏声のことに関してはこのブログでも山程触れてきたので、今回は今までに書いてきたことの総集編というか、まとめ的な記事になります。
また質問にはファルセットと書かれていますが、これが私やこのブログで説明しているファルセットなのか、世間一般でいう裏声(ヘッドボイス)なのかよく分からないので、どちらにしてもまぁ効果あるだろうという内容を解説していきます。
こういうことが起こるので、質問を送る時はこの記事をよく読んでお送りください。
まずはこれらの記事に目を通されましたか?
しっかり読んで聞いて真似してください
基本的にブログでお伝えできそうなのは上記2つの記事に書いているので、まずはこちらをしっかり読んで聞いてください。
それでも分からない、上手く裏声にならないという場合は、いくつか今までブログで書いてきたことと重複しますがポイントを挙げてみますのでご確認ください。
裏声/ファルセットを綺麗に出すためのポイント
1. 喉頭の位置は低めがおすすめ
まずは裏声を出そう!としたときに、自分の喉仏がどう動いているか軽く触ってみて確認しましょう。
その時ググッと上がってたら、その時点で楽に柔らかいトーンの裏声/ファルセットは出しにくくなると考えていいです(一定のレベル以上になるとどうとでも出せるようにはなりますが)。
なので出来るだけ何もしてない通常位置か、少し下がっている位置で出せるように意識してみましょう。
ただ喉頭の位置を下げるとそもそも声が出しづらくなるという人も結構多いです。そういう状態になってしまう場合、裏声を出すつまり一定以上の高音域を出そうとした際に必要以上の過剰なテンションをかけないとその音高が出ないと思い込んでしまっている場合が非常に多いです。
なのでその場合はまず地声で喉頭の位置を下げて柔らかいトーンの声が出るか試してみてください。それが出来たら徐々に音高を上げていきましょう。例えばこんな↓感じです。
音量注意!
その際に音高と共に音量まで大きくならないように、同じくらいの音量と音色を保つことを意識してください、もちろん喉頭の位置も下げたままですよ。
2. 母音をめちゃくちゃシビアに観察する
1つ目のポイントの喉頭の位置と連動している部分もあるのですが、裏声/ファルセットにしやすい、つまり声帯を薄くして出しやすい母音というのがあります。
「ウ」や「オ」という母音です。実は「イ」も声帯を薄くしやすいのですが、我々が話している日本語だとそうなりにくかったりするので、今回は「ウ」「オ」に絞りましょう。
そして「ウ」なら「ウ」、「オ」なら「オ」という母音を絶対に変えないように意識して練習してみましょう。
よくあるNGパターンからベターなパターンを録音してみました。「オ」と言ってるつもりがこの音源↓のように微妙に「ア」っぽかったりします、ここをめちゃくちゃ意識して練習してみましょう。
音量注意!
こればっかりは録音しながら練習しないことには話にならないので、必ず録音してください。ただ母音が変わってしまっている場合でも、出してる本人は「ウ」や「オ」だと思って出してそれを聞いているので、変わっていることに気づかないことがほとんどです・・・
なので独学では限界があるのですが、それでも上の参考音源と同じような母音の調節になっているか常に確認しながら練習してみてください。徐々にですがすっきりと出せるようになってくるはずです。
3. 世に出ているあらゆるイメージを試してみる
喉や声の音量/音色をコントロールしようとしてもどうにも変化が起こらなかったり、上手くできそうにない場合、イメージを変えて練習することも視野に入れてみましょう。
このブログではあまり書いてきませんでしたが、イメージの力というのは中々馬鹿にできなかったりするので、どうしてもすっきり楽に裏声が出せない場合は、世間でよくあれこれと言われている裏声のイメージを思い浮かべて出してみましょう。
- 頭のてっぺんから声が出てるような
- 眉間から声が出てるような
- 口の先から声が出てるような
- 顔の前で音が作られているような
等など、こういったイメージでの指導は昔から山程されてきてるので、ネットで検索してもたくさん出てくると思うので良さそうなやつをイメージして練習してみてください。
基本的にはどれも実際に音が作られている喉よりも高い位置や場所で声が作られている・出ているというイメージで練習すると裏声が出しやすくなる傾向が強いみたいです。
まとめ:固着が強い方は中々に時間がかかります
ここまで書いて全く手がかりが掴めない場合はレッスンにお越しください・・・と言いたいのですが、レッスンを受講されているクライアントさんでも、すっきりと裏声が出せるようになるまで時間がかかるという方はかなり多くいらっしゃいます。
つまり独学で自分で自分の声をしっかり分析して練習方法を改善できない場合・・・これ以上は書かなくても分かりますよね?笑
ということでそれまでの声の出し方、固着によってはかなり難しい場合もありますが、如何に時間をかけて練習できるかどうかということでしかないので、できないな~と思いながらも毎日チャレンジしてみてください~