ただただ歌ったものを若干の解説をしながら上げるだけの記事です。今回は当ブログの質問募集(01月10日分)の方に来たリクエストの曲『globe』さんの『DEPARTURES』を歌わせていただきました。
昔から何度も聞いたことはあったはずですが、自分で歌おうなんて思ったこともない曲だったので、初めてじっくり原曲を聞きました笑
一応解説っぽいこと書いてますが、そもそも男性が原曲キーで歌うもんじゃないので「ほ~んそっか~」くらいの感じで読んでくだされば幸いです。
質問文はこちら↓
- 質問でなく歌についてのリクエストになりますが、globeのdepartures、原キーでリクエストしてもよろしいでしょうか? 木田先生の歌声でこの曲を是非とも聴きたいです!
- リクエストですね~ありがとうございます m(_ _)m
サビしかしっかりと聞いたことがない曲ですが、かなり難しそうなので少し聴き込んで歌えそうなら歌ってみます!
DEPARTURES/globe
記事冒頭にも書きましたが、原曲キーで歌ってくれとのリクエストだったのでその通り歌いましたが、まぁ当たり前に男性がそのまま歌うもんじゃないですね笑
曲全体としては、基本的にメロ部分もサビ部分も同じフレーズの繰り返しがほとんどで、複雑な音高の移動はないため、そういう部分での難しさはそこまで高くないでしょう。
しかしメロ部分でフレーズの基準点になる(頻出する音高)のがD4#なので、男女ともに微妙な高さでやりくりする必要があるため、歌いたい音色によってはかなり難しく感じるはずです。そしてF4からC5に一気に上昇するフレーズも出てくるのでここも安心できません。
加えてサビの最初がF4なので換声点ど真ん中から始まり、C5とC5#まで一気に上昇します。そんなフレーズが3回も繰り返されて、最後はD5#まで上がるフレーズになります。
またメロでもサビでも明らかにファルセットトーンで歌いたい箇所があるため(例:メロ/輝いている|サビ/想い出を作る時には|他多数)、ずっと同じ音色で歌えないのも難しい点かもしれません。
- ほぼ換声点付近・以上の音高で歌い続けられる発声のスタミナがあるか
- ファルセットトーンに切り替えられる柔軟なミックスボイスができているか
こういったことがクリアできていないと、ただ音高自体は当たっていても、全編スカスカのファルセットもどきなトーンになるか、逆にキンキンした鋭いうるさいトーンになってしまうでしょう。
まとめ:難しすぎるけど練習曲としても利用できるかも?
男性が歌うには全体的に高すぎるのでおすすめはしませんが、曲中で明らかにファルセットトーンにすべきフレーズが出てくるのはこのテンポの曲だと中々に珍しかったりするので、ミックスボイスのコントロール力を鍛える練習曲として利用できるかもしれません。
ということでさらっと解説してきましたが、大雑把にこの曲を原曲キーで歌えるようになりたいのであれば
- ある程度広い音域でフレーズが歌える発声の状態にする
- 最高音自体はD5#(ファルセットトーン)なので、とりあえずその付近まではスムーズに歌える状態である必要があります
- ファルセットに変えられる強度のミックスボイスを出せるようにする
- 音色を変えられる柔軟性・自在性の高いミックスボイスが出せる必要があります。そもそも裏声の比率が高いミックスボイスだとファルセットとの音色の差が生まれないため、そこそこ地声的な音色のミックスボイスである必要があります
前の2曲に比べたら難易度自体は低いかもしれませんが、男性が原曲キーで歌おうとすると当たり前にめちゃムズなので、上手く聞かせたい!という場合はきっちりキー調整しましょう。
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どうしても原曲キーで歌いたい!という方は是非レッスンにお越しください♪
