第8回目の【こんな声出せますか?】は、第2回目に紹介した声のトーンをパワーアップさせたような感じです。
超簡単に説明すると、共鳴腔をなるべく狭く使った感じの裏声というところでしょうか、アンザッツでいうと5番系の喉の使い方になります。
前回の太い裏声のトーンとは違った部分で地声と裏声を協同させやすいトーンなので、元からある程度喉が柔軟な方であれば、コツを掴めば一気に歌える音域が広がることもあると思います。
カラスの鳴き真似
パターン1
まずはいつも通りスタッカート気味に瞬音でそして口を閉じてハミングで出してみましょう。前回同様、聞く人によっては地声っぽく聞こえるかもしれませんが、今回はできるだけ裏声で、軽く楽に出してみましょう(ちなみに地声でやってもカラスっぽくはなります笑)。
真似する時のポイントは
- ちょっとバカっぽいトーンの「ア」と「エ」の中間の母音
- 鼻にかける感じを意識しても良いかも?
- 裏声を出しやすい&カラスっぽい音域で
- 喉頭の位置は特に意識しなくてOK(上手く真似できれば勝手に引き上がります)
という感じです。
パターン2
今度は普通に口を開けてスタッカート気味に出してみます、だいぶカラスっぽくなってきましたよね( ◉◞౪◟◉)
口を開ける時、あまり顎を落としすぎるとトーンが暗くなってカラスっぽくなくなるので、軽く開ける程度、よだれが垂れそうな感じで開けるくらいでOKです。
パターン3
最後に良い感じに伸ばして出してみましょう、こうなるともうほとんどカラスですね。
カラスっぽくはなくなりますが、音源の後半のようにそのトーンを維持して伸ばせるかも試してみてください。
あまりにも伸ばせなかったり、息が続かなかったり、そもそも辛いという場合は、意図せず地声系の筋肉達が関わっちゃってる可能性があります。
その場合は第2回の蚊が飛ぶ音っぽい声からやってみてください。
まとめ:遠くまで楽に届かせられるように
ある程度真似できるようなったら、今度はどれだけその声を楽に大きく出せるか試してみてください。
動物の鳴き声には基本的に遠くまで自分の声が届くようにする工夫がされています、それは今回のカラスの鳴き声でも一緒です。
そこも上手くコピーできるとかなり喉の柔軟性・自在性を高めるトレーニングになりますので、ぜひやってみてください~