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ボイストレーニングレッスンの頻度と自主練習のコツ

ボイストレーニングTips
Image by Tumisu from Pixabay

質問箱に来た質問への回答記事です。質問内容はこんな↓感じです。

初回レッスンの前にもメールでお問い合わせいただくし、初回レッスンの時にも定期レッスンの時にもよく聞かれる内容ですね~

質問自体はレッスンの効果を上げるためのレッスン以外の時間の使い方は?ということだと思いますが、この記事ではそれに加えておすすめのレッスン頻度についても解説していこうと思います。

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トレーニングの効果を上げるにはレッスンと自主練習どっちが重要か?

重要なのはレッスン、ただ効果に影響が大きいのは自主練習

質問者の方も書かれていますが、当たり前ですがレッスンを受けている時間よりも自主練習している時間の方が圧倒的に長いわけですね。

例えば週一回のレッスンというと普通の感覚だと「多くない?」とか「本気なんだね~」って感じだと思いますが、それでも一月を30日とすれば720時間、そのうちの4~5時間しか確実に効果的な練習ができている時間はないということです。

自主練習のクオリティを上げればいいじゃん!ということになりますが、それができるのは相当に訓練を積んだ中級者~上級者に限られます。そしてどれだけ自主練習のクオリティを高められたとしても、自分の声を自分自身で聞きながらという性質上、自主練習がトレーナーに聞いてもらいながら進めるレッスンと同じクオリティになることはありえません。

なのでいつまで経ってもレッスンは重要です、私自身はクライアントさんには最終的に自分が自分の先生になれるようにということをお伝えしますが、それが高いレベルで出来ていたとしても、完璧には自分自身の声は判別できないでしょう。

つまり重要なのはやっぱりレッスンだと思います、そして実際に喉の成長に大きく影響するのは自主練習ということになります。

おすすめのレッスンの頻度はその時のレベルによって変わる

初級者はなるべく多く受けたほうが良い

確実に練習として効果的なことを行っている時間が当たり前に長いほうが効果は出やすいわけなので、初級者で自主練習に自信がない人ほどレッスンの頻度は多く、間隔は狭いほうが良いです。

ただある程度行きたい方向が分かってきて、自主練習でも狙った状態になれる確率が高くなってきたのであれば、そこまで頻繁にレッスンを受ける必要もないでしょう。

それでも↑にも書きましたが、どうやっても自分自身の声は100%俯瞰で聞くことはできないので、なるべく早く上達・成長したいのであれば、中級・上級者でもレッスンを頻繁且つ間隔を詰めて受けるのも全然アリだと思います。

如何にレッスンでできたクオリティを維持した状態で自主練習ができるか

レッスン以上の自主練習は基本的には無理

時々狙った状態と喉の状態がバチーンと噛み合って「これだぁぁ!!」みたいな練習ができるタイミンがありますが、それも長くは続きません、というかそんな練習が毎日できてたらレッスンなんか受けずとも上手くなっていくでしょう笑

なのでレッスンで出来ていたこと、狙っていた状態になるべく近づけていくのが基本的な自主練習の進め方になります。

1番手っ取り早いのはレッスンでやった内容を繰り返すという方法です、レッスンを録音したり録画したりできるのであれば、それを聞きながらトレーナーが良しとしている自分自身の発声をトレースして発声するというのがシンプルで効果的でしょう。

レッスンの状態を忘れないうちに定着させる

できればその日のうちに復習する

順調に成長されているクライアントさんは基本的に全員これをやっていますし、自分自身もレッスンをガンガン受けていた時はこれを確実にやっていました。レッスン終わりにカラオケやスタジオに入ってレッスン音源を確認しながら思い出しながら復習してましたね~

何度かこのブログでも書いていますが、ボイストレーニングというのは喉の筋肉を動かして負荷をかけていくというものでもあるんですが、実はほとんどが脳からの司令を整理整頓するような訓練がほとんどです。

そして脳からの司令というのは繰り返しによって定着するので、高い鮮度で定着させるならレッスン後にすぐ繰り返してやることが非常に重要です。

分からなくなった/迷ってしまったらすぐに聞く

いくら練習してても狙った状態になってなかったら完全に逆効果

ある程度の頻度でレッスンを受けていればそこまで致命的にはなりませんが、月に1回とか2回という頻度であれば相当な上級者でなければ、レッスンでやった内容はほぼ再現できてないと考えていいです。

「多分こうだろう」とか「こんな感じだった」というレベルで練習してても、慣れてないときほど全く違う状態を作り出してしまっていることが非常に多いです、というか90%そんな感じだと思います笑

なのである程度状態が安定して自主練習でもクオリティが維持できるようなレベルでなければ、レッスンの頻度が低い・間隔が広い場合は練習内容を相談できるような状況じゃないと中々好転していかないでしょう。

私のクライアントさんでも上手く成長されている方は「このタイミングで聞いてくれてよかった~」というのが非常に多いです笑

上級者以外だと一度でも狙った方向からズレて、そしてそのまま練習を続けてしまうと、意味がないどころか完全に逆効果になります。

なので「ん?」となったとき、わからないまま突き進むか、しっかり確認して自分の位置と向かいたい方向を確認するかで、自主練習のクオリティというかそもそもの意味が変わってきます。

まとめ:中々ままならないですが・・・

  • 初心者ほどレッスンの回数を多く/間隔は狭くしたほうがベスト
  • ↑が難しいなら自主練習のクオリティを維持できる工夫(すぐに聞ける環境)が必要
  • レッスンでやった内容を出来る限り再現するように自主練習する

ということですね~定期的にレッスンを受けていても色々とままなりませんが、長い目で見てやっていきましょう。

何度もこのブログでは書いていますしレッスン内容のページにも書いていますが、基本的にボイストレーニングで成果を出すには時間がかかります、これはもう絶対です。

なので如何に少しずつでも確実に成果を積み上げていけるか、それが重要になります、一気にドーンは99%無理なので笑