今回は質問回答ですが、細かく記事を分けても一つ一つのクオリティが下がる事になるのでまとめて回答します。
記事自体は長くなると思いますが、ご了承くださいませ?。
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中性的な声を目指して
ご質問の主な内容 ご質問者様:男性 匿名希望
- ロジャー本を買い練習している
- まずはロウラリンクスの感覚を掴みその後地声感を高めるように意識している
- 中性的な声を目指している
- ポルタメントで歌った音源添付
- このまま練習しても問題ないですかね?
まず最初に最後の赤字の部分ですが質問文にこの通り書いてあったのですが、一つ言わせてください
こんな簡単な文章と音源ではわかりません。そして全く見ず知らずのあなたの練習メニューを組んで診断するほどお人好しではありません。
成長に関する要素についてのアドバイスは精一杯するつもりですが、練習まで任せられても答えられませんし、答えるつもりもありません。
この辺りのお話は前回の記事で書いてますのでそちらを参照してください。
中性的な声の作り方?現状の声の方向性?
質問文の意図が読み取れませんので・・・
質問が【現状の質問者の状態から中性的な声を作る方法】なのか【現状の声を聞いた上で練習方向は合っているのか】が全然分からないので今回は回答見送りです。
こういった質問の場合絶対に書いて頂きたいのは
- 質問の意図(練習の方向性なのか理想の声への方向性なのかなど)
- 質問文の内容のシェア(今回の場合中性的な声とはどんな声なのか?例えばどういったシンガーの声が中性的かと思うのか)
です、これらがないと全く回答できませんのでご注意ください。
しかし全く回答なしではさすがに申し訳ないので少しTipsを書いておきます。
中性的な声というのは男性の場合女性のような高い声ということになると思いますが、これを作る方法としてはハイラリンクスでの発声になると思われます。
女性の声・楽器に近づけるには少し喉頭を上げて共鳴腔を狭くして声を出す必要があります。
しかしこのハイラリンクスというのも意図的にハイラリンクスにした状態じゃないとどうしてもただ詰まった声になってしまうので、ニュートラルポジションで歌えた上である程度コントロールした声じゃないと中性的と思われる声にはならないと思います。
ブリッジ付近での感覚について
ご質問の主な内容 ご質問者様:男性 匿名希望
- CT/TAマッスルのバランスの移行について
- チェスト80ヘッド20のようなチェスト優勢(ブリッジエリアに入る準備?)の感覚がわからない
といったご質問です、この質問も一つで記事にする文量ではなかったなのでまとめさせて頂きました。
ぶっちゃけると人それぞれです
みんな同じ感覚ならトレーナーいらないですよね・・・笑
こういう質問に関わらず、よくネット上で体感や感覚の話をしていますが人それぞれなんです。
ミックスしてブリッジを通過するときも、例えばAさんは「かなり辛い、チェストボイスをそのまま引き上げるような感覚」なのに対してBさんは「ほぼチェストボイスの感覚はない、軽く楽に出せる」というようなパターンも多く存在します。
しかしこの違った感覚の二人ですが出している声や喉は同じような状態ということも全然ありえます。だからボイストレーナーが必要なんですね。
もしAさんが「この感覚は辛いから間違った出し方だ・・・」と診断してしまったりBさんが「この感覚は楽すぎる、もっと強い声が出したいからこれは間違っている」と診断してしまったら健康的な発声から遠のいてしまいます。
なので客観的に見てその声が健康的なのかそうでないのか判断するトレーナーが必要なわけです。
ということで回答としてはボイストレーナーに診てもらいましょうという所です。
閉鎖が足りないと言われます
ご質問の主な内容 ご質問者様:男性 匿名希望
- YUBAメソッドで練習している
- 歌になると換声点でバランスを崩す
- 某掲示板に声をアップしたらどれも閉鎖が足りないと言われた
- 閉鎖が足りない状態とはここのProcess1の事なのか?
- ポルタメントで歌った音源添付
- 引き続き練習すれば声は太くなるか?
といったご質問です、恐らくですが違う理論・考え方を混合しているので少し答えにくいのですが簡単に回答してみます。
まず閉鎖が足りない状態はProcess1とは違います
というか閉鎖が足りない状態って?
どういうレベルの人がどう思ってそう書いたのかはわかりませんが、そもそも私が説明しているこの記事の状態とは違います。
「力強くチェストボイスと遜色ないヘッドボイスを練習しています!」という風に質問者が掲示板に上げたのであれば確かに閉鎖が足りないとも言えます。
しかしそれもbetterな回答でありbestな回答ではありません。これも何度かこのブログで書いたことですが声帯を三次元的に見ていかないといけません。
確かにヘッドボイスのテイストが強い場合、閉鎖を補ってやれば声は強くなるでしょう、しかしそれだけでは理想的・健康的な発声にはなりません。
そして質問者の声に声帯閉鎖を強めるエクササイズを処方しても、恐らくハイラリンクスになるだけでしょう。
この記事でのProcess1の状態で閉鎖が足りないというのはファルセットになっている場合です、それだと閉鎖が足りないと言えます。
練習すれば声は太くなるか?わかりません。
ただ練習して上手くなれば苦労はないですよね
どういう練習をすればよいのか、この辺りに関しても情報が質問文と現状の声が添付されていた音源からでは分かりかねるのでなんとも言えません。
ただ音源を聞く限りブリッジの辺りに関してその部分を出す感覚がまだ薄い方だと思いましたので、そこを重点的にクリアにしていかないと今後も声は中々繋がらないかと思います。
おわりに
ということでまとめて回答?してみました。
総じて言えるのは質問内容が少ない・薄いです。
言ってるように記事にすることを見越して質問してください。ただ質問に答えたいから受け付けている訳ではありません。
ある程度幅広い方に当て嵌まる有用なデータベースとしてこのサイトを成長させたいわけで、パパっと書いて送られた質問にパパっと簡単に答えるつもりはありません。
その点をよーく加味した上でご質問をお寄せください。