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【質問回答】クラシックのオペラチックな発声とポップスの声の違い

再編集予定

気がつけば前回の更新から結構経っているという事実・・・時間が経つはのは早いですね。

今回は多分短くなるとは思いますが、質問回答です。

またまた質問内容が少なく、まともに答えることが出来ませんので質問と同じようなテーマで好きに書いていこうと思います。

photo credit: Jim Bauer via photopin cc

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とりあえず質問概要

ご質問の主な内容 ご質問者様:匿名希望 男性

  • 現在ボイストレーニングに通っている
  • 講師がクラシック方面でマイク無しでの発声を習っている
  • 自分が目指しているのはポップスのマイクを使う発声
  • クラシックの発声を極めればポップスの発声にも繋がるのか?

という感じの質問です。まぁ出来るだけこの質問に沿って書いていこうと思います。

まずクラシックの発声とポップスの発声について

基本的には同じ所に行き着きます

声帯という楽器から出る音なので、ジャンルによって何か大きく違うのかといったらそんなことはありえません。というかそんな器用なことは出来ないんですね?他の楽器みたいに持ち替えたり出来ないですから。

よく「ポップスの発声はクラシックでは通用しない」とか「クラシックの発声ではポップスに合わない、歌えない」など聞きますが、それは極端な考え方です。

確かに両方を高いレベルで歌いこなすというのは無理があるかもしれません、上で書いたようにスイッチで切り替えられるようなものではないので。

クラシック/ポップス発声の大きな違い

簡単に言えばクラシックの方がボーカルのテクニックに忠実な発声です

何度かこのブログでも書いていますが、クラシックの場合シンガーは声種ごとに分けられ、その範囲の中で出来るだけ理想的な発声で歌うというのがクラシック・オペラです。

逆にポップスやその他の音楽は特に制限がなく、どのように歌ってもそれはそのジャンルのスタイルだったりシンガーの個性になるような音楽です。

つまり理想的な発声・健康的な発声という意味ではクラシックの発声の方が近いということです。

ポップスだとジャンルによっては、悪い言い方をすれば「良くない癖」が「そのジャンルの特徴」になったりするのです。

ロックだと全体的な特徴として「高くて力強い声」「ジリジリした声」というのがありますが、ボイトレ的にみたら「極端に負担が掛かる声」や「強すぎる声帯閉鎖」とも言えます。

R&Bだとロックほど高い音域は出しませんがジャンル的な特徴として「少し鼻にかかった声」「少し細くて高い声」などは「鼻に入れすぎた声」や「喉頭の位置が高い声」と捉えることも出来ます。

このように当たり前に聞いている音楽自体が、発声的に見たら結構よろしくない癖ありきになっている事が非常に多いです。

そういう意味でクラシックは常に譜面通りに歌うことを求められ、ある一定の声域内で歌うことが前提(まれに物凄い難曲がありますが・・・笑)なので発声的にみればスタンダードで正しい声であることが多いです。

なので発声的にみたらクラシック・オペラの方が理想的な声であることが多いと言えます。

クラシックの発声を鍛えればJPOPも歌えるのか?という話

どのようなトレーニングを受けているか左右されます

ここから質問回答になります、まずクラシックの発声を極めればJPOPにも繋がるのか?というご質問ですが、どのようにトレーナーとコミュニケーションしてどのようなトレーニングを受けているかに大きく左右されます。

私自身過去に1年近く声楽のレッスンを受けていました。この先生はガッツリクラシックのレッスンをする方だったので、私はバリトンに分類されレッスン中に使用する音域はF4~G4辺りまででした。

そして所謂ミックスボイスのような、ヘッドボイスを使って歌う事は教えられませんでした。まぁこれは当たり前です、バリトンが主に使う音域が上で書いた辺りがトップなのでそれ以上を訓練する必要がないからです。

テノールのレッスンであればヘッドボイス(頭声)を使う事も訓練されるかもしれませんが、それは個人差があるので私には分かりません。

なのでこの質問の回答は個人差があり、現在どのようなトレーニングを受けているかがわからないのでなんとも言えません。

テノールとしてレッスンを受けているならば

そのまま極めればポップスでも歌えるようになります

バスやバリトンであれば上で書いた辺りF4?G4辺りまでしか訓練されないので、最近のJPOPの音域はカバー出来ないでしょう。

現在のポップスはテノールの音域すらも余裕で超える曲が数多くありますので、ヘッドボイスを鍛えない限り極度の負担が掛かること無く歌うことは難しいです。

テノールの使用する音域はトップがC5辺りなので、クラシックのシンガーや講師がどう感じたり教えたりしているかは分かりませんがヘッドボイスを使っているので、鍛えればポップスも歌えるでしょう。

答えとしては「わからない」

どういった指導をされているのかがわからないのでなんとも言えません

私は上で書いた先生以外に他の声楽家の先生にも1年ほどレッスンを受けていましたが、その先生は自身もポップスも歌える方だったので両方からのアプローチをするレッスンをして頂きました。

基本的にはクラシックの正しい発声を習っていましたが、歌う曲はポップスというとても臨機応変なレッスンでした笑

質問者が自分は最終的にポップスを歌いたいという事を伝えているのか質問文を読む限り伝えてないのかな~?って感じですが、そうであるならば上で書いたようにいくらレッスンを重ねても好きなJPOPは歌えないかもしれないので早めに先生に伝えましょう。

というかなぜ全く違うジャンルの先生にわざわざ習っているんでしょうか?近くにその人しかいないとしても自分の目標は最初に伝えておくべきです。それは別にこの質問者に限った話ではなくどんな事を習うときでも同じです。

おわりに

今回は私個人の経験から書いてみましたが、世の中にはいろんな教師がいますのでどんなことを習っているかはしっかり書いて頂かないとわかりません。

何度も何度も何度も何度も書いているようにここのページをよーーーーーーく読んでから質問をお送りください。

という感じで今回はここまで!