【質問回答】ミックスボイスと鼻腔共鳴の関係について

これまで結構色々と質問回答と称して頂いたメールやコメントにお答えしてきたのですが、今回テーマにするこの「鼻腔共鳴について」恐らく1番多くの数メール頂いた質問です。

「みんなどんだけ鼻腔共鳴好きやねん・・・( ಠิ益ಠิ)」と思ったくらいそれはそれは沢山来ました。どうやら色々なサイト等でこの鼻腔共鳴主体でミックスボイスを作ろうとしている記述があるらしく、それを見てみなさん気になってメールを送ってきて頂いてるみたいです。

まぁ以前からこのブログ内の記事や私自身のレッスンでも「鼻腔共鳴なんてないです」って言ってきてるので今更特に言うこともないのですが、一応ある程度しっかりお答えしておこうと思います。

あとあまりにも質問のメールが多いので、こちらで超簡潔にまとめました。鼻腔共鳴関係の質問をメールしてくださった方はまとめてこの記事で回答とさせて頂きますのでご了承ください。

ただ回答自体はシンプルなので、記事自体は短くなると思いますが許してくださいね(ㆁωㆁ*)

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まずは質問内容を確認

ご質問の内容 ご質問者様:数多くの方々

主な質問内容

  • 鼻腔共鳴とミックスボイスの関係
  • 鼻腔共鳴で強めた裏声がミックスボイス?
  • 全ての声区で鼻腔共鳴を強めたのがミックスボイス?

ということでまぁ大半の質問は「鼻腔共鳴とミックスボイスの関係」だったり「鼻腔共鳴で作られたミックスボイスは本物なのか?」みたいな内容でした。

ではこれらの質問に大雑把にお答えしていきます。

まずは最近恒例のこの記事読んでねというお願い

最近書き直したのでこれ読んでください!

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勘の良い方ならもうお気づきかもしれませんが・・・

上の3つの記事の中で「鼻腔共鳴」ってワード1回も出てきてないんですよね。

そうです、つまり鼻腔共鳴とミックスボイスはまーーーーーーったく関係ないということです。

そもそもミックスボイスだのヘッドボイスだのは筋バランスの話しであって、共鳴とはレイヤーが違います。

声の「ソース」と「フィルター」のお話

筋肉の動きで声帯をどう鳴らすかという技術の部分でミックスボイスというワードを使うのであればそれは声の源、ソースのお話です。

それとは別に出来た声のソースをどういうフィルター(共鳴器)を通して増幅させるのかというのが共鳴の技術です。つまり一緒くたにしちゃうとわけわからん事になります。というか現状そうなっちゃってるみたいですね。

最近うちでヘッドボイスとチェストボイスというワードを使わなくなってるのお気づきの方いらっしゃるでしょうか?

これもこの「ソース」と「フィルター」の話をする時に誤解される方が多いからだったりします。つまり

ヘッドボイス・・・頭声?チェストボイス・・・胸声?

「ヘッドボイスだから頭に共鳴してる声なんだ!チェストボイスだから胸に共鳴してる声なんだ!・・・んん?じゃあミックスボイスというのは頭と胸両方に共鳴した声ということ?」

ってなっちゃう方が結構いらっしゃいます。こうなるともう全く収拾がつかない事になっちゃうんですよね~笑。そもそも頭にも胸にも共鳴はしないですし。

発声訓練で鍛えたいのは内/外喉頭筋の動きであって、共鳴させる場所を変えたりしてもそれらで根本的に声をコントロールすることは出来ないですから。

つまり発声訓練というボイストレーニング(音域を広げたり声量を増す)の話しをするのであれば、共鳴で声をコントロールし良くしようとしても、そもそもソースの部分でおかしなことしてたら一生声は良くならないです。

ソースの部分ではめちゃくちゃ良い音が出来てるんだけど、フィルターに通すと一気にクオリティが下がるね~って状態なら共鳴云々のトレーニングは有効でしょう。まぁそんな人中々いないと思いますが。

なので最近は地声/裏声という表記に徹底しています。そして鼻腔共鳴にもそもそも発声訓練の範疇では全く役に立たないんです。

鼻腔は共鳴器としてはほぼ発声に関係しない

なぜか?それは鼻腔は”動かせられない”から

もうここで記事を書き終えてもいいくらい、この事実だけで全てが語れます。

ここで勘違いしないで欲しいのは「鼻腔共鳴なんて存在しない!」って言ってるわけではないです、実際に鼻摘んで声を出すと声のトーンが変わります、つまり共鳴自体は多少起こっていますが・・・

その共鳴自体を変化させられない鼻腔は共鳴器として発声する上では役に立たないんですね。

鼻腔共鳴させようとして実際に動いているのは口だったり喉

ということなんです、口腔も舌や軟口蓋など意識的に動かすことが出来る共鳴腔です。喉もそうです喉頭を落としたり上げたりと意識的に共鳴の形を変えることが出来ますが、鼻腔はそれが全く出来ません。

つまり鼻腔共鳴をさせようとしても実際に動いているのは口だったり喉の筋肉たちである、ということになります。

また実際に共鳴している割合も口腔や咽頭部に比べて極々小さなものでしかありません。まぁよく考えたら当たり前で、声帯で出来た空気の振動が咽頭と口腔を通ってさらに鼻腔の入り口の細い道を通ってそこで増幅されるかといったら中々に難しそうなのは誰にでも理解できると思います。

じゃあ鼻腔共鳴なんて意識しなくていいじゃん!?

だから前から言ってんじゃん!?

ってことですな。

  1. 声帯+空気=原音
  2. 原音+共鳴(咽頭と口腔)=声

これだけで良いわけです、ここに鼻腔共鳴が入る余地はありません。

そしてボイストレーニングで声の自由度を上げたいのであれば、①の原音を作る段階で何かしらよろしくないことが起きちゃってるのを直すのが最善手です。

高い声が出ないからといって「じゃあ頭から声が飛び出るイメージで!」なーんてレッスンを受けても治りません、だってそれは②の共鳴をなんとなーくのイメージで捉えてそこをコチョコチョいじって声を変えようとしているだけのものですから。

おわりに

ということで、あまりに鼻腔共鳴鼻腔共鳴言われてるみたいなのでガツンと言っておきました。これからトレーニングする時は鼻腔共鳴なんて気にしなくていいですよ笑。

実際科学的にも鼻腔共鳴云々は役に立たない、発声に影響を及ぼすほど大きな割合で起こっていないとされてます。これはずーーっと昔に分かっていて言われ続けていたことです。

そういう意味では未だに腹式呼吸で~だの鼻腔共鳴で~だの時代錯誤なトレーニング方法がこのネット社会の現代でも蔓延ってるんだな~なんてしみじみ思った次第であります。

鼻腔共鳴関連の質問メールを送って頂いた方々の中で、この記事を読んでもまだ理解できん!とか納得できん!って方は再度メールお寄せください~

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