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【ボイストレーニングのポイント】第4回:声の持続性

ボイストレーニングTips
Image by Daniel Reche from Pixabay

ボイストレーニングの練習をする上で、注意点・抑えておくとより効果的になるであろうポイントを少し深掘りするシリーズの第4回です。

今回は声の持続性についてです。つまりは安定したロングトーンで鳴らせるかどうか、ということですね。このシリーズ第2回の声の動きにも関係している、というか本来は声の動きの前に今回の持続性を解説する予定だったのですが、完全に失念していました・・・( ;◉◞౪◟◉)>スイヤセン…

ですので、この記事だけでは理解できなかったり、納得できない場合は、過去の記事も参照してください。

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ポイント1:特別な発声練習を除き、安定して声を持続できるか

ボイストレーニングには大きく分けて3つの訓練段階がありますが、そのうち最初期である分離の訓練の際には声を持続できないのが正解という練習方法が存在します。

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上記記事のような喉の特定の筋肉だけを使った発声の場合は、声を持続できない、つまりロングトーンで鳴らすというのができません。

しかしそれ以降の訓練段階で主に利用する発声というのは、基本的に呼気を効率よく声に変換する発声状態です。

割合は様々ですが、地声と裏声の機能を両方同時に使った発声を用いて訓練していくので、極端に声を持続できない発声というのはほとんどありません。

なので純粋な地声・裏声など特別な状態の発声練習じゃないのに、声を十分に伸ばせない(5秒以上)、伸ばせても無作為に声が揺れ出すといった状態の場合、練習方法の選択やその強度の選択を誤っている可能性が非常に高いです。

ポイント2:安定して同じ音高で持続できているか

レッスンをしていても、今回のテーマである声を持続させるというのを簡単だと思っている方がかなり多く、体感や音色の変化には気づくのですが、そもそも同じ音高をビシッと維持したまま伸ばせているか?という部分には無頓着な方が非常に多いです。

出してもらうと、伸ばせているけれど徐々に音高がズレていく、もしくは出してほしい音高からズレた高さから発声し始めてしまうというパターンが多いです。

そもそも狙った音高に対して、安定して伸ばせないのであれば、細かい音色や喉頭の動き等は気にしても意味がないです。

狙った音の高さに対して、十分に安定した声帯のテンションを作れていないということなので、何はなくともまずはそこを作りましょうという話になります。

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独習者の場合、これらのことに気づくのは、発声している最中ではまず無理だと思いますので、やはり練習を録音する必要があるでしょう。

しかし録音したとしても、そもそも音高の維持という部分を意識して聞かないことには、変化に気づかないと思いますし、微妙の音高のブレであればスルーしてしまう可能性も高いです。

なので独習者の方は↓の記事を参考になるべく抜け目のない環境で練習するようにしましょう。

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ポイント3:持続させた上で揺らせるか

声帯が受け止めている呼気を常に一定にするのではなく、小さなオンオフを作ってあげることで良い感じに声帯にかかる圧力が弱まり、声帯振動が安定します。

なので第2回で紹介した意識的に動きをつけてあげるほうが、声を持続させやすい場合が多いです。

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逆に5秒程度は持続させられるけれど、声を揺らすことができないとか、微妙にトレモロがかっているという場合は、声帯に過剰なテンションがかかっている可能性が高いため、このポイント3が重要になってきます。

まとめ:伸ばすのと揺らすのは基本セット

色々と書いてきましたが、基本的には伸ばせないと揺らせないし、揺らせないと伸ばしにくいということなので、この2つのポイントはセットで考えてOKです。

独習者の方はこの2つの重要なポイントを無視して「アンザッツの◯番っぽい音色にするにはどうすればいいのか」とか「ミックスボイスを強くするにはどういう音色や子音を使えばいいのか」なんてテクニカルなことにフォーカスしちゃいがちですが、それよりもっと根本の部分で重要なのがこの『ボイストレーニングのポイント』シリーズで紹介している事です。

当たり前すぎて意識もしていないことが、訓練には非常に重要なポイントだったりするので、一つ一つ丁寧に確認しながら練習しましょう。

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