以前にこのブログでも紹介していた小型キーボード CASIO SA-76 の後継シリーズが発売されていたので、購入し使ってみたので、簡単にレビューしてみようと思います。
SA-76は44鍵でしたが、今回購入した後継機種のSA-51は32鍵です。
このSAシリーズは基本的に32鍵と44鍵のものがあるのですが、以前44鍵のものを購入し紹介していた理由が、32鍵だとボイストレーニングをするにしても足りない音域が出てくるからということだったんですが、今回の後継機種はなんとトランスポーズやオクターブシフト機能が追加されています!
なので鍵盤が少なくても音域的な問題はなくなったので、だったらカラオケでの対面レッスンなどにも利用できるように一番小さいサイズのものをということでSA-51を購入しました。
新しい機能以外は基本的に前機種のものと変わらないので、気になる方は↑のSA-76の記事も読んでみてください。
製品詳細
製品サイズ:幅446mm × 奥行208mm × 高さ51mm
重量:約1kg
スピーカー:0.5W + 0.5W
エフェクト:リバーブ(1種類)
オクターブシフト:-1オクターブ ~ +1オクターブ
トランスポーズ:-12半音 ~ +12半音
ヘッドホン/アウトプット端子
電源:別売ACアダプター|単3乾電池 × 6本
定価:7,700円(実売価格:5,000~6,000円)
これくらいのサイズや重さであれば、少し大きめなカバンやリュックであれば全然余裕で入るので、出先で使いたいという場合はめちゃくちゃ有力な選択肢になると思います。
オクターブシフトは専用のボタンがあるため、ワンタッチでオクターブを切り替えられます。
トランスポーズは機能ボタンを4回押して、そこからプラス・マイナスボタンを押す回数によって何半音上げ下げするかを切り替えます。
出せる音域
元々の32鍵で出せる音域は F3~C6 です。
ここからオクターブシフトで上下に1オクターブずつ変えることができるので、オクターブシフトだけを使用して出せる音域は 低音側はF2、高音側はC7まで広がります。
さらにトランスポーズもプラス・マイナス12半音変えることができるため、さらに上下1オクターブ、つまりSA-51の全ての機能を使えば低音側はF1、高音側はC8という88鍵の一番高い音まで出せます。
ただこれらはあくまで出せるだけです。鍵盤自体は32鍵しかないので、いくら上下2オクターブ広がるとはいっても、設定している最低音と最高音を一度に押さえられるわけではないので、その点はご注意ください。
音量
音源の再生環境に大きく影響されるため、あくまで参考なのですが、SA-51の音を録音してみました。
デスクにSA-51を置き、iPhoneを耳元にかざしながらボイスメモアプリを使い録音しました。スピーカーの位置とiPhoneのマイクの距離は約40~50cmくらいです。
00:15までは音量調整ツマミが真ん中の状態での音量、その後00:18からは最小での音量、00:33からは最大の音量です。
最大まで上げると近距離だとめちゃくちゃ五月蝿いくらいの音量になります。上の音源でも五月蝿すぎるので、おっかなびっくり鍵盤を押しています笑
そこそこ大きな部屋や、ちょっと五月蝿いカラオケの部屋などでも、別途スピーカーなどに接続せずとも、音取りくらいであれば十分使用できると思います。
まとめ:言うことなし!
- 簡単に持ち運びできるサイズと重量
- 鳴らすだけなら88鍵に近い音域をカバーしている
- そこそこ大きな音が出るスピーカーが付いている
- 5~6,000円で買える価格
文字にするとこの程度なのですが、小型のキーボードに求めるものってこの程度なんですよね。でも今までこの条件がクリアできている製品が意外とありませんでした。
無理やり弱点的な部分を挙げてみると
- 安っぽいピアノの音質
- ペコペコな打鍵感
- 単3乾電池が6本も必要
- 全体的にプラスチッキー(玩具っぽい)
という感じでいくつか出てくるんですが、こんなものは上の必要な条件に比べると大した問題ではないです。
家に置いても邪魔にならず、出先にも持って行きやすいサイズで、これ1つで完結する音取り用小型キーボードをお探しの方にはおすすめします。
ちなみに家の中の決まった場所でしか使用しないのであれば、別売りのACアダプターを使用したほうが安心なので、そういう方はこちらをご購入ください。