ボイトレに限ったことではありませんが、あるスキルを一定のレベルまで向上させるには時間がかかります。
外国語や資格の勉強に始まり、美術やスポーツの技術訓練もそうです。
しかしそれらを始める前や始めた直後の情熱を長続きさせるのは難しいです。
今回はボイストレーニングと直接関係はないですが、出来るだけ練習を長続きさせる思考を書いてみようと思います。
「一定期間続けた」から「やめてしまう」というのが1番もったいない
ゴールまではまだ道が長いとしてもそれまでの努力が水の泡
ダイエット等に当てはめると分かりやすいのです、あなたは目標体重があってそこまで頑張って体重を落とそうとしていてます。
少しずつですが体重も落ちてきて、しっかり節制もしていたのにとうとう我慢できずに禁止していた夜7時以降のお菓子を食べてしまいました。
「今日だけだから・・・明日は今までのように節制するから・・・」と考えていたのですが、甘いものの誘惑は激しく次の日もまたお菓子を食べてしまいました。
そんな日が何日か続くとあなたは「なんで我慢できないんだろう・・・もう何日も好き放題食べまくっちゃったしもういいや・・・」となってダイエット自体をやめてしまいました。
ダイエットでなくてもある程度続けていたのにきっぱりやめてしまうというのは今までみなさん経験があるのではないでしょうか?
もしかしたら「いつの間にか計画自体が消滅していた」という場合は「やめた」ということ自体覚えてないこともあると思います。
“やめる”という選択肢の勿体なさに気づけるか
「もういいや・・・」→「やめる」という道以外を作る
なにかに躓いてしまって「これ以上やっても出来ない・・・もうやめよ」という思考は誰しもあります。
しかしそこでそのスキルを習得しようとすること自体を止めてしまうのは非常に勿体無いです。
やめようという意識がなくても練習量やそれに割く時間が段々と減っていき自然消滅というパターンでもそうです。
これを一度でもやってしまうとなにかを長期間続けるということ自体が苦手になったり避けてしまうことが多くなります。
なのでそれ以外の道を自分で作ってあげましょう。
「当初の計画が実行できなかったらどうするか?」という事を事前に考えておく
例えばやろうとしている事はなんでもいいですが「一週間の内最低4日は1時間以上練習する」という計画を立てていたとしましょう。
しかし何事もスタートするときはまだ経験や知識が少ないので無茶な計画を立ててしまいがちです。
初めて少し経ってみたら全然計画通りに進まない・・・なんてことざらにあります。
しかしそれを事前に想定して計画の変更を計画しておけば自然消滅というへの道を限りなく減らすことが出来ます。
「〇〇が出来なかったら」→「替わりに〇〇をする」
これをスタートする前にしっかり決めておく
上で書いたような「一週間の内最低4日は1時間以上勉強する」という計画を立てるのは結構です。
しかしそれと同時に「それが出来なかった場合は?」ということを事前に考えておきましょう。
しかしこれを言うと大抵の方は「それってなんか自分で逃げ道確保してるみたいじゃない?」とか「スタート前からそんな弱気でやって達成できるわけがない」と考えてしまいがちですが、計画を最後まで達成出来る割合と途中で挫折してしまう割合、残念ながら圧倒的に後者の方が多いわけで。
だったら最初から「目標を達成する計画」とともに「計画を挫折させないための計画」を立てておく方が何倍も建設的です。
「やめる」という道以外を自分でいくつも用意する
「一週間の内最低4日は1時間以上勉強する」←これが1日でも達成出来なかったら替わりに「出来なかった次の週は最低3日は勉強するのに加えて一週間の内毎日10分間勉強する」みたいな感じで計画を立てていくといいです。
以下は例ですが、1の計画が実行出来なかった場合には番号順に計画を変更していきます。
- 「一週間の内最低4日は1時間以上勉強する」
- 「一週間の内最低3日は1時間以上勉強する+毎日10分勉強する」
- 「一週間の内最低3日は1時間勉強する時間を作る」
- 「一週間の内毎日30分勉強する」
↑これはあくまで一例です。これが出来なかったらこうする、それも出来なかったらこう、みたいなのをいくつも用意しておきましょう。
出来なかった場合の補完は厳しくしても甘くしてもOK
上の計画だと徐々に計画自体は甘くなっています。しかしそれとは逆に段々自分に課す予定を多くしていっても構いません。
重要なのはいかに「練習から遠ざかる、やめるという道から自分を逸らせるか」という事です。
厳しくしたほうがやる気が増すという方は徐々に練習量を増やすもよし、あまりにも時間に追われると嫌になるかもという方はちょっとずつ減らしていきながらでもいいです。
おわりに
ということでいろいろ書いてみましたが超簡単にまとめると
- 何か始める前に計画を達成出来なかった時の計画を立てよう
- やめてしまったり嫌いになってしまうことを出来るだけ避けよう
ということでございます。長い時間をかけて勉強したり練習したりというのは簡単ではありません。
ここで書いた方法は今はいろんな書籍等で紹介されているみたいですが、私自身は過去に習っていた美術の先生とボイトレの先生に教えてもらいました。
どちらもとりあえず「やめない。続ける。嫌いにならない。」ということを重点に教えられました、どの分野でもこのことはやっぱり重要なようです。
せっかくやる気満々で始めたことなのに諦めたり嫌いになってしまったら本当に勿体無いので、出来るだけ続ける・やめないということに注目して練習や勉強を始めてみてください。
では今回はここまで!