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【自作防音室】制作する上で重要な材料について【Part 2】

自作防音室の作り方

この記事では簡易防音室を自作する上で一番重要になってくるであろう、メイン材料の選択とそれに伴う防音性能について解説していきます。

Part1で書いたような条件、つまり

  • 安い
  • 軽い
  • 簡単に作られる
  • まあまあの性能

に作ろうと思ったら、何でどう作るかが超重要になってきます。

なぜなら防音とはイコール重量といっていいほど重さに比例するからです。

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重いものほど遮音性能が高い

条件クリアならず・・・笑

なるべく軽く作ろうとしてるのに、重くないと音をカット出来ないというそもそもの部分で矛盾が起きてますね笑

ただまぁ重量と遮音性能に関しては、完全な防音を目指す上では必要かもしれませんが、私の作ろうとしている簡易的な防音室、つまり音(ほぼ声のみ)を“ある程度”抑えてくれればいいので

  • ある程度の重量
  • 加工しやすい
  • 劣化が少ない
  • 安い

ということで素材選びを進めました、こうなるとほぼ使う建材は木材一択になります。

実際に声を抑えるだけであればそこまで重量を求めなくてもいい?

ネットでレッスンの合間ずーーーっと調べていると、ドラムやグランドピアノのような楽器の音を防音しようとするのであれば重量が絶対的に必要です。

しかし声やアコースティックギターくらいの音量であれば、比較的軽い素材で効果のあるものを自作されている方がおおくいらっしゃいました。

以下は作る上で参考にさせていただいたサイト一覧です。

自作防音室の作り方【簡単】 | 防音室を自作する
自作防音室の作り方をわかりやすくまとめました。遮音材はMDFボード、吸音材にはウレタンを使用しています。防音効果は期待以上で隣の部屋ではほとんど聴こえません。
DIYでギター練習室を製作
自宅にギター練習用の簡易防音室を作った詳細と、その他もろもろ。 (製作工程の記事はこちらから)
『ボーカルブース自作への道-プロローグ-』
※ブログ引越しました※⬇︎ボーカルブースの作り方をサクっと読みたい方はこちらへ⬇︎SOUNDABILITY 2.0『ボーカルブース(簡易防音室)を誰よりも安く…
ini-T MUSIC SKY [音楽のBLOG] 2015年06月

これらの製作例ではいずれも20mmに満たない厚みの合板を使用しています。

製作手順や完成形としては一番下のリンクの ini-T MUSIC SKY 様が制作されているものとほぼ同じだと思います(こちらの方は12mmの針葉樹合板を使用されていますね)。

その程度の厚みでも他の部分、作った上で重要だと思ったのは隙間とドア部分ですが、この辺りがしっかり出来ていれば声であればそれなりに抑えられるということでしょう。

購入のしやすさと性能を考えると合板がベスト

ある程度の厚みがあれば声くらいなら十分抑えられる

上記のサイトやその他調べた所20mm近く厚みのある合板であれば、声はある程度抑えられそうというのが分かりました。

一般的な防音という観点からすると20mmの合板なんて役に立たねぇよ!ってレベルなんですが、よくよく考えてみると厚み2cmのある板ってすごいですよ、重いし。

これでしっかり密閉した空間を作れるのであれば、音を完全に遮断することは無理でも、外に出る音を抑えることは全然可能です、作ってみて実感しました。

なので私は今回の制作には18mmの合板を使用しました、この辺りの実際使ったものは次回の記事でご紹介します。

よく自作防音室で使われる石膏ボード

今回私は使用しませんでしたが、よく自作する上でおすすめされているのが石膏ボードです。

これは安いのに重量があり、加工も簡単というまぁ通常の防音室作りには神のような建材なのですが(というか普通に建築に使用される建材です)、いくつか購入・使用する上で面倒な点があります。

  1. サイズ指定して購入出来ない(カットは自分でする必要がある)
  2. 衝撃に弱く、わりと簡単に穴が開いたりする
  3. 廃棄する場合普通のゴミのように手軽に捨てることが出来ない

1.狭いスペースで作る場合はネック

加工(切断)自体は簡単なので、長い定規とカッターがあれば切れるんですが、そもそもめちゃくちゃ重いしデカイのでかなり負担が大きいです。

こういう建材に使われる木材や合板の基本サイズは三六判(さぶろくばん)と呼ばれる1820×910mmが定型サイズになりますので、このサイズを買ってきて部屋でカットするというのは中々選ばれし者しか出来ないんじゃないでしょうか?

それに伴って1820×910mmというバカでかい&重い板を何枚も二階まで運ぶというのもちょっと恐ろしいです。

そして実際に作ってみて思ったのは、上記の予感は正しかったです。

定型サイズの1820×910のサイズでも石膏ボードより軽い素材を選び、そしてそれをカットしたものを注文したのですが、それでも一階から二階に運ぶのが今回作った過程で一番キツかったかもしれません・・・

なので1820×910mmのめちゃ重な石膏ボードを何枚も一階から二階に運ぶのはやっぱりよほど筋力と持久力に自信がない場合は避けたほうがいいと思います。

ただ材料を持って階段を昇り降りになくてもいい状況で作るなら問題ないと思います、一軒家の一階に作るとかガレージに作るとかね。

ちなみにPart1の条件には書いてませんでしたが・・・

大きな材料を運ぶ大きな車もないし、軽トラ借りて家とホームセンターを往復するのも面倒なので、基本的に今回作った防音室の材料は全て通販で買えるもので揃えています。

なので石膏ボードは送料の問題からか通信販売されていない、買えても100枚~とか完全に業者用しかないというのに加えて、カット加工もしてもらえないため候補から完全に外れました。

2.絶対に作ってる途中で穴開けそうだし・・・

よくイライラして壁にパンチして穴開けちゃう人いますが、あれで穴空いてる壁が石膏ボードで作られた壁です、つまりちょっと力入れてパンチすると簡単に穴が開くということは、作ってる途中で手を滑らして落としたりするとカドも簡単に欠けます。

もしくはカドにぶつけたら凹んだり穴あきます。

実際に作ってみたらやっぱり壁材は重たいこともあってガンガン落としたりぶつけたりしてたので笑、この強度の部分でもやっぱり石膏ボードは避けておいて正解でした。

3.最初から失敗するつもりはないけど・・・

効果がなかったらただのクソ邪魔なデカイ箱なので、最悪の場合は分解して捨てるということも頭に入れておかないといけません。

ただ石膏ボードの場合、切断は簡単にできても廃棄することが出来ません。

石膏ボードは産業廃棄物として処理する必要があるので、市区町村ではなく事業者に頼んで処分する必要があります、これも結構な手間とお金がかかります。

つまり購入するときの値段は安いけど、もし廃棄する時はその何倍もお金がかかるという中々にギャンブルになっちゃいます。

その点木材であれば、細かく刻んで(それもすごい労力ですが・・・)ゴミ袋に入れられれば、燃えるゴミとして処理できます。

この記事のまとめ

  • 基本的な知識として防音するなら重さが重要
  • ただ声ぐらいであればある程度の厚さの合板でも遮音出来る
  • 石膏ボードは色々あって使わない

次回は実際に私が作ったものに使用した材料などを書いていこうと思います。

どうやって作るんだよ!って方はもう少しお待ち下さい!というか実際には別段変わったものを作ったわけではないので、作成手順は超簡単に書いちゃうと思います。

なので実際に作る場合にはこういう下調べや作った感想の方が重要になってくるかと思うので、その辺を重点的にしっかり書いていきます。