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【自作防音室】実際に使用した材料と制作手順【Part 3】

自作防音室の作り方

さぁPart3にしてやっと私が実際に購入した材料と、どういう風に組み立てたかの説明です。

ただ前回の記事でも書きましたが、作る行程自体は別に珍しくも難しくもないので、その間の細々した注意点やアドバイスを書き連ねていく予定なので、記事自体のボリュームが冗長になるかもしれません、ご了承ください。

Part2で石膏ボードではなく木製の合板を使用する理由を書きましたが、この記事では「じゃあ実際にどんなの買ったの?」ということと「なんでそれなの?」ということを書いていきます。

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実際に購入した材料たち

壁と天井:ラワンランバーコア18mm

自作する上ではあんまり必要な知識ではないかもしれませんが、壁に使用するような建材にも色々あって、よく知られているベニヤというもの大きな木の板ですが、色々と作られ方や構造が違ったりします。

ベニヤというのは薄い板を貼り合わせて作られているため、通常は10mmを超える厚みのものは多くないようです、そして厚くなればなるほど値段がどんどん高くなります。

今回使用した18mmの厚さのベニヤ板を購入しようとしたら、三六判で5~6,000円します、これがランバーコア材だったら木の種類(購入したのはラワンというものでシナとかも有名です)にもやよりますが多くは3~4,000円です。

ベニヤの方が遮音性能が良いのであれば多少高くてもそちらを選択しますが、調べてもそこまで大きな差はなさそうなので、出来るだけ安いものを選びました。

またこの素材は反りにくいらしいので、買ったのをそのまま組み立てるという都合上かなり重要だと思いましたので、その点でも使いやすいと思います。

ちなみに次に紹介する床に使用した針葉樹合板というのは、ランバーコアよりも安いので、もうちょっと壁を厚くしたいというのであれば、針葉樹合板で21mmとかを選択してもいいと思います。

ただ針葉樹合板は反りやすいと書かれていることもあるので、その点だけはちょっと気になります、まぁ15mm以上くらいの厚みであればそう簡単に反ったりしないとは思うのですが・・・

床:針葉樹合板24mm

床は人が乗りデスクが乗りPCが乗り~とするので、かなり厚みを増しました。

加えて壁に使用したランバーコアというのは、建築の場では通常床には使用しないようです、一点に重さが集中すると凹んじゃうらしいですな。

なので床に使用する素材は一定の厚みのベニヤ(かなり高価になるけど)か針葉樹合板のどちらかになると思います。

加えて私の作ったものは、床にキャスターがたくさん付いており、それによって部屋の中であればコロコロ移動できるようにしてあります。

そのキャスターを付けるためのビスの長さも計算して、少し厚さに余裕を持たせてあります。

50kg~70kgの人が部屋の床に直接面として防音室を設置するのであれば、12mmくらいの針葉樹合板でも良いかと思います。

骨組み:45mm×45mmの米栂の角材

厚みのある木材で箱を作るだけでも、まぁ防音出来ないこともないと思いますが、私が今回作ったのはサイズの関係で壁一面に二枚のラワンランバーコアを使っているので、角をL字金具で連結させるだけでは成り立たちません。

三六判を4枚使ってそれを四角く連結するだけなら、この骨組みの角材は必要ないかもしれませんが、まぁ強度を考えるとあったほうが丈夫なものになるのは確かです。

個人的には少し面倒な骨組みを立てたのには、

  • 18mmの壁材を貫通しない丁度いい長さのビスが見つからなかった(通販サイトで)
  • 防音室内の広さを出来るだけ確保出来るように
  • 防音室を置く部屋の湿度を結構高めに維持しているので、壁材が反っても隙間が生まれないように

↑みたいな諸々理由があります、これらを気にしない・クリア出来るという場合はただでっかい板を上手いこと組み立てるものでもある程度は効果のあるものを作れると思います、ただやっぱり強度のことを考えるとおすすめしません笑

45mm×90mmの米栂の角材

二枚の壁材の接地する場所には幅の広い角材を使用しています、こうしないと壁材を打ち付ける時にあまりにもクリアランスがない状態になります。

45mmの幅に横一列にビスを2本打つことになると角材が割れる可能性もあるので、倍の幅になるようにしてあります。

 

簡単な制作手順

面毎に作るかまずは骨組みを組むか

まずは床面に角材を打ち付けて、そこから柱を立てていくような感じで組み立てていきました。大まかな流れを画像で作ってみました。

↑の画像の状態から、以下に紹介する画像のような壁材を打ち付けていく形になります。最初にも書いたようにこの作業自体はそこまで難しくないと思います、慎重に丁寧にやれば大失敗することはないでしょう。

簡単なイメージ図

骨組みのみ

ドア面以外の壁面

ドア面以外の完成形

ドア部分の構造について

一番音が漏れやすいので一工夫しました

見づらい画像で申し訳ないのですが、ドア部分を1枚の合板だけではなく、骨組みの内側にはまるような形でドアパネルに角材を打ち付けています(この説明でわかるかな?笑)。

これによってドアを閉じた時に出来るドアと骨組みの縁の隙間を小さくしようという目論見です。

上でも書いたように分厚い合板を四方に囲って箱を作るという方法でも、出来なくはないですが、そうなると一番ネックになるのがドア部分の隙間の処理です。

そういった作り方の場合、そもそもドアのパネルが反っていたらもうどうしようもないし、少しでも組立時にズレがあるとその辺全体をカバーする必要があります。

ただそれを内側から角材で隙間を埋めるように蓋してやると、多少パネルが反ろうがズレてようがそこまで大きな隙間はできません。

恐らく自作防音室で一番失敗する確立が高いのがドア部分の処理です、他がどれだけ隙間なくしっかり密閉できていても、ここの処理を失敗するとこれ意味あるのか?ってくらい音が漏れます。

なのでここで紹介した方法以外でもいいんですが、ドア部分は徹底的に隙間を埋めるよう心掛けましょう。

この記事のまとめ

  • 45mm×45mmの角材で骨組みを組んでます
  • 二枚の壁が接地する所は45mm×90mmの角材使ってます
  • その骨組みの角材に壁材を打ち付けています
  • ドアパネルの内側に骨組みと接地する箇所を埋めるように角材を打ち付けてます

次回は組み立てる上で必要になるものや、材料を購入したお店など諸々の紹介になると思います、ただ多くの方が知りたい情報はこの記事で紹介できていると思うので、あとは消化試合です。

記事を読んだ上でわからないことや、書かれていないことで気になることがありましたらメールフォームからお気軽にお問い合わせください。

その他書き忘れていること等、思い出したらしれーっと追記します笑