どっちでもいいです( ◉◞౪◟◉)b
これ↑だけでもう記事としては終了でもいいんですが、流石に短すぎるのでちょこっと解説します。ただ答えとしては真っ先に書いているようにどっちでもいいです、お好きなようにどうぞってことです。
初回レッスンでもよく聞かれたり、座ったまま歌っているアーティストを見て「座ったままこんな声出るのすごい」みたいなコメントをネット上では未だによく見かけます。
立ったほうが声が出やすい?座ったままだと声は出しにくくなる?といった部分についてちょっと書いていこうと思います。
呼吸/共鳴至上主義の弊害
体のあちこちに空気をいれる/共鳴を感じるというオカルトな指導
いわゆる発声の際に呼吸や共鳴云々を重視する、肺いっぱいに空気を入れるだの、腰やら尻やらに空気を入れるだの、背中やら足の裏に共鳴を感じるだのといったオカルト的な指導方法が跋扈するようになると立って歌うのが良し、というか立たないといっぱい空気吸えないよ!とか、しっかり空気入れられないよ!とか共鳴させれないよ!といったようなよく分からん風潮になっていきました。
そんなオカルト的な指導が学校教育の場にまで蔓延ってしまったため、歌う際は立つのが当たり前という認識の方が多くいらっしゃいます。
なのでアーティストが座って歌ってると「歌うのに適してない状態でも歌えてる!すごい!」となる人が多くいるというわけです。
実際は立ってようが座ってようが声には大きく影響なし
声を作るのは喉のお仕事なので
立ったり座ったりすることで喉の筋肉に大きく影響が出るんだったら、声を出す時に適した状態というのが限定されるかもしれませんが、そんなわけないですよね。
座りながら喋るのと、立ちながら喋るので大きく違いを感じますか?全く違わないと思います。まぁ大きな声を出そうとした時には立ったほうが出しやすいということぐらいは感じられるかもしれませんが・・・
つまり歌う時も一緒です、多少テンションをかけた発声をしようと思った時は立った方が出しやすいかもしれません、地に足つけた状態の方が踏ん張って身体にテンションを作りやすいので。でもその程度のもんです、必ず立ってないとダメとか座った方がいいとかはないです。
逆にどちらかの状態に明らかに出しやすさ/出しにくさを感じるなら
声の固着が起こっている可能性があります
立たないと高い声が出ないとか、逆に立つと小さな声で発声できないとか、そういう状態なのであれば、声が固着を起こしていると考えられます。
普通は立ってようが座ってようが、多少発声の際に違いは感じられるけれど、限定されるものではありません。こうしないと出ないとかこうしちゃうと出なくなるというのは、身体のある状態と喉の操作系がもつれて癖付いてしまっているということになります。
立ってようが座ってようが、寝転んでようが、常にコントロールできる発声状態というのを目指していく必要があります。
まとめ:どっちでもいいです( ◉◞౪◟◉)b
- 大きい声・強い声を出すときは立ったほうが出しやすい
- 立ってないと歌えない・声出ないというのは発声の癖
同様に立つと声量を抑えられない・小さい声が出せないというのも癖 - どちらの状態でも極端に出しやすく/出しにくくなるものじゃない
ということでございます、なのでまぁ理想としては歌うのも発声練習するのも立つ/座る両方で出来ればいいですね。ちなみに私は基本レッスンはSkype/対面共に座っててOKですとお伝えしてます。
基本的には声を出しやすい方でいいんですが、その状態が声の可動性を狭めているようなときには、立って/座って発声してみてくださいとお伝えすることはあります。