ボイトレ本で独習される方にちょっと役立つ情報 YUBA本編

※この記事は2013年11月2日に公開したものを新たに追記・書き直したのもです。

以前に公開していたこの記事の内容が2013年頃の情報と古くなっていたので、新たに書き直しておきます。

ボイトレ本で独学をする方には依然として心強い味方である『YUBA本』ですが、以前のこの記事は「奇跡のボイストレーニングBOOK」しかご紹介していませんでしたが、今回書き直すにあたって現在販売されている中で独学で使用できるであろうもの全て紹介しておこうと思います。

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目次

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『YUBAメソッド』のトレーニング内容と他にはないメリット

声区融合の基本的な手順がしっかり訓練できる

以前記事で紹介しましたが声区融合(ミックスボイス)には絶対に3つのステップが必要になりますが、その3ステップがしっかりとトレーニング出来る内容になっています。

参考記事 声区融合(ミックスボイス)に絶対必要な3つのステップ

市販されているボイストレーニング本の中で数少ないファルセット(息漏れのある裏声)を使用してトレーニングさせるメソッドです。

↑の記事でも書いているようにこのファルセット(息漏れのある裏声)は声区融合のプロセスである「声区の分離」に絶対必要な手順なのですが、このYUBAメソッドはこの手順をクリアすることに加えてファルセットを発声する時に動く「輪状甲状筋」を鍛えるという部分でも活用しているとても合理的なトレーニングメソッドです。

「○○に響かせるイメージで!」等の抽象的なイメージでの指導がない

「鼻に声を集めるようなイメージで!」「目を思いっきり開いて眉間から声がビームのように出るイメージで!」みたいな書いている本人以外分からないであろうイメージで発声するように書かれているボイトレ書籍が大変多いのですが、このメソッドの本にはそういうことは「意識しなくてよし!」とバッサリでございます笑。

それらの根拠もしっかりと科学的に研究された結果のお話しなので、そういう余計な癖が付く可能性も低いと思われます。

① 奇跡のボイストレーニングBOOK

ボイトレについてなにもわからない人には超おすすめです

書き直す前に紹介していた一冊です。男女別にトレーニングプログラムは1つずつで分かりやすいです。

ボイストレーニングってなに?というかなにすればいいの?って方にはこの本をおすすめします。理由はいくつか有るんですが・・・

基本的にはお手本を真似するだけでOK

トレーニングとして声を出す部分は全てこの本の著者である弓場教授声の声でお手本が入っています。

そのお手本の声を聞いてそれを真似るだけでOKというのがこのYUBAメソッドの独習本の基本的なプログラムです。

結構な数のボイトレ本がそうなのですが、「真似してね!」と書かれてはいるけど真似するお手本が最初の数秒にしか収録されていないのが多いこと多いこと・・・

多くの方はやはりブリッジ(YUBAメソッドでは換声点)付近になんらかの不具合を感じると思いますが、そういう数秒しかお手本が収録されていないものだと「いやいやそこじゃなくて・・・」とツッコみたくなる事うけ合いです。

ということで練習初期では歌うのが難しい部分(トレーニングで改善したい部分)がきっちりデモンストレーションとして収録されているのがおすすめできる大きな理由の一つです。

トレーニングメニューも簡単ではないが難しすぎるでもない丁度いい難易度

この本以降のYUBAメソッドのトレーニング本は難易度としては結構跳ね上がっちゃって、初心者には少し難しいかな~という印象です。

なので本当に初めてボイストレーニング始めようかな?とお考えの方はこの『奇跡のボイストレーニングBOOK』がおすすめです。

また中級者の方も「本当にしっかりと鍛えられているのか?」というのが自分では分からないという場合はこの本を一からやってみるのもおすすめです。

シンプルなトレーニングメニューですが、基礎的な部分が鍛えられていないと満足に弓場教授の声を真似できないはずです。

② 奇跡のハイトーンボイストレーニング

まさにハイトーンをトレーニングするためのボイトレ本

声の高低・出せる声域に合わせてメニューが分かれています

『奇跡のボイストレーニングBOOK』と大きく違うのは男女ともに音域ごとにトレーニングプログラムは分かれている点です。

男女ともに『低声・中声・高声・超高声』の4つにプログラムが分かれていて、自分でプログラムを選んで練習できるようになっています。

なので練習していて音域が狭いと感じたり、物足りなさを感じることは無いんじゃないかと思います。

自分で自分の声を診断できる方じゃないと活用は難しいかも?

自分の声に合っていないプログラムでトレーニングしても効果は出ないでしょう。あまりにも簡単に発声出来るプログラムでも、あまりにも高くて無理やり発声しないといけないものでも意味がありません。

筋肉がしっかり動いていて鍛えられていない部分を効果的に動かせるプログラムを選ぶことが重要です。ですがこの良い感じに動いている感覚は経験が少ないと中々分からないので、やはり初心者は①の「奇跡のボイストレーニングBOOK」がおすすめです。

①の内容が物足りなくなってきて始めてこの本に移行したら良いと思います。

③ DVD YUBAメソッド 初級/中級 ボイストレーニング編

初級編は初心者におすすめ、中級編は上級者におすすめ

①と②よりも新しいトレーニングメニューが収録されています

「① 奇跡のボイストレーニングBOOK」が2004年発行、「② 奇跡のハイトーンボイストレーニング」が2006年発行、そしてこのDVDは2009年発行とかなり新しく基本的なトレーニングに使用する音型(スケール)もバージョンアップしています。

また内容と同時にDVDなのでお値段の方もパワーアップしています・・・笑

YUBAメソッドはボイトレ書籍の方も他の本と比べると少し高いのですが、このDVDも一本で定価が9,800円とかなりします。

後に紹介しますが定価で買うのが厳しい方は時々半額のセールをしているので、その時に購入するのがおすすめです。

実際に発声している所を見ることが出来るのは大きなメリット

どういう表情で、姿勢で、というのが実際に見られるのはやはり大きなメリットです。

↓の記事で鏡を見ながら練習しましょうと書いたことがあるんですが、その自分の発声している時とDVDでインストラクターが発声しているのを見比べてみるとかなりいい訓練になると思います。

参考記事 ミックスボイスを鍛えて繋げるための練習のコツ Part2

初級編はボイトレを今から始める人におすすめ!

基本的なメソッドの導入部分も本とCDよりも分かりやすく視覚的に理解できるので、余裕が有る方はこちらのDVDで勉強し始めるのがおすすめです。

難易度的は「① 奇跡のボイストレーニングBOOK」よりもちょっと難しいかな?という感じです。

中級編はかなりの難易度なのである程度訓練できている方が対象かな?

使われている音型は初級編と大きく違いませんが、音の高さが結構高い部分まで出させるのである程度このメソッドで訓練されている声じゃないと対応できないと思います。

しかしYUBAメソッドの詳しい説明や喉の筋肉・構造の解説は初級編はさわりの部分しか収録されていないのに対して、この中級編はかなり詳しく模型を使い弓場教授が説明されている場面が収録されています。

時々セールしているので本気の方は両方買うのをおすすめします

↑のAmazonではなく販売している会社のサイトだと時々セールとして半額値引きされることが多いので、自分がどちらを買えばいいか分からない方や本気でこの「YUBAメソッド」を勉強しようと思っている方は両方買うのをおすすめします。

現在↓の販売サイトでクリスマスセール実施中!(12/25まで)半額です!

公式販売サイト http://www.feek-j.com/product.html

④ どんな人でも1週間でいい声になる! 歌がうまくなる!(DVD付)

トレーニングメニューがほかと比べて少なく導入におすすめ

①や③と同じくボイトレを始める時におすすめです。全体の練習時間としても短いので本格的に始める前にちょっとお試しでやってみたいという方にもおすすめ。

トレーニングメニューとしての難易度はとっつきやすい感じに設定されていると思います。

本格的に声を訓練するという意味ではちょっと物足りない

量も内容もソフト目なので、他の教本やこれ以外のYUBAメソッドの本やDVDを使用している方からするとわざわざ買い足してまでこのDVDで訓練する必要はないかと思います。

⑤ ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本

2015年発売された最新のYUBAメソッドのトレーニング本

ボイストレーニングとして「声区融合」に特化した内容

今までに紹介した教材では使用する発声時の発音は「あいうえお」のナチュラルな母音のみでしたが、今回の書籍では「反転母音」といわれるちょっと特殊な母音の発音を使い声区融合を促していきます。

これまでの教材だと「ずっと練習してるけど裏声が出しやすくなっただけ」とか「ファルセットのトレーニングで強い声を作ることは出来ない」みたいな評価が目についたのですが、本来「YUBAメソッド」が元にしているのは「ベルカント」であり、トレーニングの内容は「声区融合」なのです。

今までの教材ではあまりにも難易度が高すぎたり、テンションが強く掛かる訓練を収録すると声に何かしらの問題を起こす可能性もあるので、実際にやろうとすると難しいですが発声の質的にはソフト目にまとめられていたように思います。それが↑のような評価が付く理由です。

しかし今回のこの本は強烈に強い反転母音というトーンを使ってのトレーニングメニューが収録されています。

音域的にも声のトーン的にもかなりの難易度です

息漏れのある裏声(ファルセット)の男性用トラックで弓場教授が出しているのは初っ端からG5(hiG)という滅茶苦茶高めに設定されています。

譜面にはG5と指定されているわけではなく、出せるファルセットの1番高い音域でということなのですがこの部分からも今までの教材と比べてちょっと本気っぽい感じです笑。

また①と②の書籍には「オモテ声(チェストボイス)」だけのトレーニングトラックはなかったのですが、③のDVDからオモテ声だけを鍛えるトラックも用意されています。

この本ではオモテ声のトラックで使用する最高音がE4とチェストボイスで出そうとするとかなりの高いという印象です。

ファルセットもチェストボイスも訓練用としてかなり高い音域で出させようとするかなりなハードトレーニングなので、いきなりこの本を買って練習するのは結構難しいかもしれません。

今までの教材で思うように声が強化できなかった方におすすめ

今までずっとYUBAメソッドの教材で練習していたけど、声が強くならなかった方やどう声に力を入れていけばいいかわからなかった方に特におすすめです。

デモンストレーションと同じように発声しようとした時自分の声がどうなるのかしっかり比べてみてください。声区融合の際に必要になる筋肉の動きがスムーズであれば似たようなトーンの声は出せますが、それらの筋肉が育っていないと中々出すのに苦労すると思います。

YUBAメソッドの教材で練習するときの注意点

息漏れのある裏声と息漏れのない裏声

何度か書いているように声区融合の最初のステップである「声区の分離」と輪状甲状筋(CT)を鍛えるために使うのが息漏れのある裏声、つまりファルセットです。

これらは簡単にいえば喉の筋肉トレーニングとして使用します。

歌う際には息漏れのある裏声は全く使用しません。というかファルセットではメロディーを歌うことは難しいです。極端に発声できる時間が短いので。

分離の後のステップである「声区の強化」と「声区の融合」で使用するのが息漏れのない裏声つまりヘッドボイスです。

これらの原理原則をしっかり頭に入れておいてデモンストレーションの声を聞いて練習してください。

オモテ声(チェストボイス)の練習も忘れず

最近このブログでも書いていますが、チェストボイスも超重要です。

声区の分離の段階でファルセットと同じようにチェストボイスもしっかりと発声できないとその先の強化・融合は出来ません。

チェストボイスがあまりしっかり出なかったり、はっきり発声するのが苦手な方はオモテ声を訓練できるトラックが収録されている③か④か⑤の教材で練習してみてください。

参考記事 ミックスボイス云々の前にチェストボイス・地声は大丈夫?

おわりに

ということでかなりのボリュームになってしまいましたが、独学の場合はやっぱりかなりおすすめ出来る教材ですのでここで紹介したものであれば間違いないと思います。

今の自分にはどういうトレーニングが必要なのか、ここでの解説も参考にしながら検討してみてください。

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