ただただ歌ったものを若干の解説をしながら上げるだけの記事です。今回は当ブログの質問募集(10月27日分)の方に来たリクエストの曲『Omoinotake』さんの『幾億光年』を歌わせていただきました。
YouTubeでちょくちょく流れてくるのを少し聞いたことがある程度でしたが、リクエストいただいたので改めて聞いてみたら前回の『僕のこと』同様の中々にやべー曲でした笑
質問・リクエストしていただいた方も書いていますが、男性にはかなりきつい音域が連発、というか居続けないといけないので『僕のこと』とはまた違う種類の難しさです。
幾億光年/omoinotake
しっかりと聴き込んで歌いこんだわけではないので、若干譜割りやリズムが狂ってる部分がありますがご了承ください m(_ _)m
いや~ず~~っと高いですね・・・ ( ;◉◞౪◟◉)>
曲自体の最高音はF5#ですが、これはラスサビで1音だけしかでないので、恐らく多くの方がそもそもラスサビ以前に通常サビで頻出するC5やD5#で撃沈するでしょう。加えてBメロやサビ部分の多くが換声点以上の音(F4・G4・A4等)で構成されているので、一般的な男性アーティストの曲であればサビでちょろっと出てくるような一番高い音が、この曲だとその高さにずーっと乗り続けながら歌い続けなきゃいけないという状態になります。
今回リクエストいただいた質問者の文にもあったように、サビ前から徐々に苦しくなって、サビになるともう届かなくなるというのも、上記のような連続した高音域が続くため、発声の調整が難しく、最終的に地声が入り込みすぎて重たくなって撃沈するか、地声の重たさを維持しきれず裏声にすっぽ抜けてしまうといった感じになっていると予想されます。
そしてさらに追い打ちをかけるように、原曲通り歌いたいのであればC5#までは音色としては地声、つまり厚めのミックスボイスが出せるのが条件になります。
- C5#まで強固かつ柔軟に繋がるミックスボイスができているか
- 換声点以上の音を連続で出し続けられる発声的スタミナがあるか
なのでこの曲を歌うには上記のような条件がクリアできているかが重要なポイントになります・・・いや~激むずです笑
まとめ:ずーっと高くて難しい曲
ここまでポツポツと解説してきましたが、この曲を原曲のように歌おうとするなら次のような練習が必要になりそうです。
- とりあえずは軽い音色でも構わないのでミックスボイスを安定させる
C5#までは地声から繋がった音色でのミックスボイスが必要不可欠ですが、まずは裏声っぽい音色でもいいので、安定して声区の繋がった状態でメロディーが歌えるかを試しましょう。 - G4~C5付近の発声を連続で発声できるように鍛える
1のステップがクリアできたら、次は高い音域でのミックスボイスを連続で出してもヘタらないように鍛える必要があります。
数回歌うと喉が重たくなるとか声が掠れてくるといった状態だと、そこから安定させるのは中々に難しかったりするので、そういう状態の時はやはり焦らずに、軽い音色での訓練に専念しましょう。 - 軽さとスタミナができてきたら音色を狙っていく
1と2のステップが高いレベルでクリアできたら、ここからやっと音色を操作していきます。
音高を当てるのに必死な状態で原曲のような声のトーンを狙うのは絶対に無理なので、ほとんどの方はとにかく1と2のステップを安定させるのが先決でしょう。
とりあえず重要なのは幅広い音域で安定したミックスボイスということで、ほぼボイストレーニングの最終段階みたいなのが必要な曲だということです笑
最近の曲は本当に難しいですね・・・
リクエスト・質問はこちらからどうぞ!
こんな風に曲を分析しながら練習してみたいという方は是非レッスンにお越しください♪