この記事では実際に制作するのに使用した材料とそれに必要になったものをまとめます。なのでショップや商品の紹介ばかりになってしまいますがご了承くださいm(_ _)m
また出来た防音室内は何もしなければ音がグワングワン反響しますので、それを抑えるために吸音材を設置する必要があるので、その説明もこの記事内に書きます。
そして自作防音室の制作には絶対出てくる遮音シートの実際の効果についてです。
防音室本体に使用した合板・角材
この記事の公開当初は利用できていた通販サイトが閉鎖してしまったようなので、別のサイトを紹介しています。
壁・天井
床
骨組み
組み立てに必要なもの
骨組みを固定するL字金具
骨組み同士を連結するのに使用しました、床・天井パネルに接している骨組みの角材にはビスを打って固定出来ますが、それ以外の箇所は組み立てる手順にもよるのですが、私はまず骨組みのみを組み立てて、そこに後から壁パネルを打ち付けるという方法だったので、骨組み同士が連結していないと組み立てられませんでした。
なので上手く壁パネルと骨組みを先に組んでから、それらを連結させるという方法が出来るのであれば、ビスだけでもいけるかもしれませが、その辺は難しいので自分で考えてください笑
ちなみに私が作ったのと同じ構成、つまり前回の記事で紹介したような作りであれば、この4枚セットの商品が9つくらい必要になると思います。
こういうL字の金具はダイソーみたいな100均でもよく売っているので、そちらで買っても良いかもしれません。
ドアに使う蝶番
これもホームセンターなどに売ってるようなのでいいんですが、出来れば耐荷重がわかるものを買いましょう。
作る防音室の大きさによっては、ドアパネルが大きくなる場合があったり、分厚い合板を使用すればそれだけドア一枚あたりの重量も増えます。
↑の商品は2個で12kgまで耐えられるものです、それが10個も入ってます笑
流石に10個もいらないと思いますが、そこまで高いものじゃないのでこれにしました。
床面に付けたキャスター
何度か書きましたが今回作ったものは床面にキャスターをつけて、階下への音を伝わりにくくするのと、コロコロ部屋の中を移動できるようにしてあります。
そのキャスターです、これは防音室を設置した場所から動かさないとか、階下への音は気にしないという場合であれば必要ありません。
また作る防音室の高さによっては、こういうキャスターを付けると天井とのクリアランスが取れない場合がありますので、付ける場合はその辺も考えましょう。
今回私が作ったものにはこのキャスターが9つ床面に付いています、動き出しは重いけど、少し動くとスムーズに移動できます(動かせるけど動かす予定はないですが笑)。
吸音・遮音シートについて
遮音が出来てりゃ吸音はそこそこでOK
基本的に防音室を自作する上で重要なのは
- 遮音 / 70
- 吸音 / 30
くらいの割合だと思っています、なので躯体をしっかり作り、その中で音がしっかり反響してグワングワンになる状態であれば、ある程度音を吸収するものであればなんでも良いと考えています。
逆に密閉できていない、中で全然反響しないという状態なのであれば、そもそも音が漏れている=遮音出来ていないということなので、そこに吸音材をいくら置いても防音にはなりません。
よくグラスウールやロックウールのボードだけで、防音効果があると思っている方も多いようですが、あれだけでは音は小さくならないんですね~(; ◉◞౪◟◉)
吸音材というのはあくまでもほんの少しだけ音を吸ってくれるものでしかありません、とにかく重いもので音を遮断し、そこから伝わる音を小さくしてくれる程度のものだと考えたほうが無難です。
なので基本的になんでもいいちゃあなんでもいいんです、余ってる布団とか毛布でも、しっかり遮音が出来ている躯体の中であれば、そういったものを置くだけでも音ははっきりと吸われて反響が収まります。
また時々物凄い高い吸音材が売っていますが、恐らくどんな吸音材でもそうなのですが、使用する環境がそもそもしっかり遮音できている状態じゃないと、それだけ置いて「めちゃくちゃ音が小さくなった!」とはならないと思います。
今回私が購入した吸音材:吸音ウール
ということである程度なんでも良いという結論に至った吸音材ですが、いくつか使用する上で考えないといけないことがあります。
それは本来吸音材というのは外壁と内壁の間に設置するものだということです。
しかし今回私が作ったような1枚壁の防音室の構造だと、防音室内にそのまま吸音材を設置するしかありません。
なので前提として『むき出して使用しても問題ないもの』というのが条件になります、上でも少し書いたようなグラスウール・ロックウールというのはむき出しの状態で触ると細かい繊維が付きチクチクします、そしてそんな状態の所に長くいると目や喉もイガイガチクチクしてきます。
なのでクロス張りになっているものがよく売られていますが、そうなるとむき出しの状態のものよりもかなり価格が上がります・・・
ということで安くてそのまま使えるものを探して、ちょうど良いかなーと思い上のリンクの商品を買いました、結果は大正解でした。
直接触っても全くチクチクしないし、というかふかふかで気持ちいいし( ◉◞౪◟◉)ウフ
狭い室内なのでちょっと身体を左右に揺らすとこの吸音材に肩が当たるのですが、ふかふかなので問題ありません、よく頭も肩も預けてぐで~っともたれ掛かっています。
ちなみに大抵こういう吸音材は接着剤や両面テープで固定すると思うのですが、私の環境だと骨組みの間隔とこの吸音ウールの幅がほぼぴったりなので、ただはめ込んでいるだけで固定はしていません。
いつでも枚数を調節出来るので、デッドな環境がいい場合は吸音ウールを増やしたり、もう少し響いたほうが歌いやすいといった場合は枚数を減らせるので便利です。
よく自作防音室で使用される遮音シート
一応買ったけど・・・これ必要かな?
自作防音室で検索すると、実際に作っている方々はほぼ絶対といっていいくらい使用されているこの遮音シート。
自分で作る時にはこの遮音シートの効果を実験したいと思っていたので、今回これを貼る前と貼った後でどれくらい遮音効果が違うのか計測してみました。
ただ作る前はこの実験のことを完全に忘れていて、当初の予定ではパネルの内側に遮音シートを貼りつけてから骨組みに打ち付けるはずだったのですが、これじゃ遮音シートの実験できねぇじゃんと気付き、急遽組み立て自体は骨組みの角材と壁パネルのみにして、外側から遮音シートを打ち付けるという方法に変更しました。
なので今回私が行った実験は、外側から適当に壁パネルに遮音シートを打ち付けたという杜撰な使用法でのものなので、本来のシートの効力が発揮されているかどうかと言われれば疑問です・・・(しかも外から見たらでっかい真っ黒な箱です・・・部屋が暗くなるのが嫌な人は内側に張りましょう・・・笑)
そんな超適当な感じなので、しっかり厳密に計測できたわけではないのですが、おおよそ-3~-5dBくらいの効果しか出ませんでした。
うーん・・・微妙ですね笑
まぁ使う前からなんとなく予想はしていたのですが、ないよりマシって感じだと思います。
壁材を厚くするほうが何倍も効果的
遮音シート自体は一巻きで20kgくらいあるので、決してスッカスカのペッラペラというわけではないんですが、これで遮音効果を上げようとするくらいなら、そもそも壁材を限界まで厚く重くする方が絶対に効果的です。
私が今回作ったような構成の防音室の防音効果をさらに高めようとするのであれば、遮音シートをしっかり施工してーということよりも、壁材を18mmから21mmとか24mmにするという方が圧倒的に手間なく効果が得られると思います。
しかもこの遮音シートというのは重くて分厚いゴムみたいなシートなので、中々寸法通りにカットしたり、ぴったり角度を固定して貼り付けるということが私のような素人の単独作業では出来ませんでした・・・
この施工の難しさを考えると、壁を厚くするという方が簡単だと今回実際に作業してみて感じました。
なので実際に今回のこの一連の記事を読んでいただき、自分で作ってみようという方がいる場合は、この遮音シートを購入するのは基本的な躯体が出来てからでも良いと思います。
あともう少し音を小さくしたい!という場合には後からこれを貼るだけでも多少効果があるかもしれません、ただこれも吸音材と同じでこれを貼ったからといって遮音性能が格段に上がるわけではないので、そこは肝に銘じておきましょう。
この記事のまとめ
- 組み立てに必要なものはよく調べて購入しましょう
- 吸音材は吸音ウールがおすすめ
- 遮音シートはなくてもいいかも?必要ならあとから買い足してもいい
ということでめちゃくちゃ長い記事になってしまった・・・
次回は制作作業の時に必要なものやあったら便利なもの、そして出来上がった後に必要なものや私の環境で購入したものの紹介になるかな?
その次の記事が総集編で終わりという予定です、まだ少しかかりそうですなぁ(; ◉◞౪◟◉)