質問箱にこんな質問↓が来たので、それに答える記事です。内容としては
ということですが、今回は鼻炎や鼻詰まりなどの症状全般としてこういった疑問にお答えします。
この質問者の方は恐らく以前にも質問をお送りいただいた方だと思われます、多分この質問↓の方でしょう、つまり今回は鼻炎で痰が多くなり発声しにくいという感じでしょう。
まず最初に答えを書いておくと
って感じです、その理由をつらつらと書いていこうと思います。
痰や鼻水などは声帯に直接影響する
どれだけ緻密なコントロールができても弦が振動しにくいと・・・
やっぱり上手く発声できない場面が多くなるでしょう、ただこれもその症状の強さによります。
年がら年中、日中ずっと鼻をかまないとダメだったり、痰を切りまくってるような状態であれば、喋ったり歌ったりする際に声帯自体がかなり振動しにくい状態になっていると思います。
なのでそんな症状のレベルであればボイストレーニング云々よりも、まずそっちを治した方が生きていく上でも重要でしょうから、そうすることをおすすめします。
ただ一般的なレベルの鼻炎の症状であれば、そこまで大きく発声に影響しないことが多いです。なので「鼻炎だけど歌上手くなれないですか?」と聞かれれば「その鼻炎の症状とレベルによります」という曖昧な回答しかできません。
鼻詰まりの場合はそこまで大きく影響しない
多少共鳴腔のコントロールのしにくさは出てきますが
鼻が詰まってると鼻腔共鳴ができなくなるからダメ!って考えてたり書いてるサイトなんかもまだありますが、ずっと前から書いてるように共鳴腔として鼻腔はそこまで大きく発声には影響がないので気にしなくていいです。
ただアレルギー性の鼻炎などによっては軟口蓋や上咽頭部分が腫れてしまうという症状が出ることがありますが、この辺りは発声する上で操作する共鳴腔として重要なので、ここが動かしにくかったり腫れて体積が増えてしまうと色々とデメリットが多いです。
それでも基本的にボイストレーニングする上でどうしてもその症状があるから上手くいかないとか、上達しないということはありません(訓練方法によってはどうしても再現できないものも出てくるかもしれませんが)。
まともなボイストレーナーであれば、声を聞いた時点でそういった症状を持っていて、そのせいで出しにくいバランスの声があるというのは分かります。
『最高の状態』を知らないというのが結構な損失
慢性的に症状に悩まされている場合は勿体無いかも
たとえば季節によって症状が出てきてしまうという場合であれば、その症状が出ていない状態の自分の喉の状態や発声するときの感覚・体感が予め分かっています。
なので鼻炎などで発声しにくくなる症状が出たとしても、ある程度差し引いて考え歌ったり練習したりすることができます。
しかしずっと症状に悩まされている状態で歌ったりボイストレーニングをしているという場合は、上手く歌えない・発声できないということの原因の究明が難しくなります。
つまり鼻炎による症状のせいで上手くいかないのか、そもそも喉の機能性のせいで上手くいかないのかが分かりにくいということです。
長年悩んで練習していたことが、鼻炎などの症状が治まったら上手くいったということも多くはないですがあります。
今まで「鼻炎を治さないと上手くならないだろうな」という方とは会ったことがない
悩んでいるならボイストレーニングのレッスンを受けてみては?
私個人の経験としてはそんな感じで、明らかに鼻炎などの症状によって上手くいかないだろうな~というような方とは一度も会ったことがないです。
なので鼻炎だけど上手くなれるか気になるという方は信頼できるボイストレーナーのレッスンを受けてみてください、そこで先に鼻炎を治した方がいいのか、トレーニングする上では問題ない範囲なのか分かるでしょう。
まとめ:悩んでいるなら行動する
最後にちょっと辛辣なことを書きますが、よく「○○だから上手くなれません」とか「○○だと上手くなれないでしょうか?」という質問をされる方がメールでも質問箱でもいらっしゃるんですが、こういう方って私の経験上あまり行動してないんですよね。
つまり○○を理由に「今の状態だと上手くなれないかもしれないからまだ行動しないでおこう」となってると思うんです。
今回の質問に関しても、鼻炎だろうが練習して上手くなりたい!って考えてて、現状練習しているなら質問の内容として「鼻炎でこんな症状だけどボイストレーニングする上で気をつけて方が良いことは?」とか「こういった声が出ないんだけどこれは鼻炎の影響なのか?」という風になるはずです。
上手くなれますか?という非常に大雑把な質問をしているという段階で現状色々と試行錯誤しながら行動していないと思いますので、鼻炎をしっかり治療しようと思ったにしろ、その状態でボイストレーニングやってみようと思ったにしろ、早めに行動しましょう。
悩んでいても何も変わりません、行動すれば良いことであれ悪いことであれ何かしら分かります、それが非常に重要なんです。