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過去の質問/要望への回答まとめページ【2020年】

質問回答
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2020年9月~12月に来た質問・要望への回答です。質問はこちら↓のページからお送りください。

声やボイストレーニングに関する疑問・質問を募集中
数年前まで利用していた質問箱の代わりに、ブログ読者の方が気軽に利用できる質問フォームの解説記事です。...

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2020年9月に来た質問への回答

09月22日分

  • 取りあえず繋ぎましょう系のボイトレを受けまして、へんちくりんなミックスボイスがでるようになりました。

    三ヶ月も経たないうちに裏声が出なくなり、地声でかなり高い音域まで出ていました。自分がやっかいな混合状態にあると知ったのは木田さんのブログからでした。

    分離、融合、強化は同時進行で進めなさいということなのですが、私の様なケースも同時進行でいいのでしょうか?
  • うーん状態によりますね~

    同時進行は基本ですが、流石にめちゃくちゃにこんがらがってる状態で、分離系と融合系の練習を同じような割合でやっても効果は出にくいと思います。

    融合系の練習や歌を歌うということを全くしない方が良いということはないですが、練習の割合は考えたほうが良いでしょうね。

    そのへんちくりんなミックスボイス笑 を出すための練習をどれだけやっていたのか分かりませんが、そのときにやっていた練習量を10とするなら、分離系を7~8やって、まともな強化・融合系を2~3くらいに抑えてみてはどうでしょう?

    とりあえず当面はこういった↓軽い裏声が楽々出せるような状態になることを最優先に練習していくことをおすすめします。

    参考記事 【こんな声出せますか?】第1回:典型的な裏声のトーン

09月30日分

  • 仮声帯にも声帯と同じように長さ、厚さというのはあるのでしょうか?声帯の長さ、厚さに比例するのでしょうか?

    よろしくお願いします。
  • 喉頭の大きさ、つまりは男女差や、また発声障害の有無によってもひだの形や硬さが違うという研究はありますが、明確に長さや厚さの違いを多くの人に対して測定した研究は知らないのでわかりません。

2020年10月に来た質問への回答

10月02日分

  • 高音域やタッチの強い声を出すとノイズが混ざります。

    色んな原因が考えられると思いますが、自分なりに調べた結果、おそらくは仮声帯の介入か閉鎖が強いの、いずれかだろうと思いました。

    聞いてもらわないとわからないと思いますが、あえてこの二つだと仮定して、仮声帯の介入と閉鎖が強いの見分け方ってありますか?
  • 基本的に仮声帯が寄ってノイズが混ざっているような状態であれば、閉鎖も同じく強くなっているため、あえてどちらが優勢なのかということを見分ける意味があまりありません。

    どちらにしても声道/共鳴腔の狭窄を緩めたり、適度な閉鎖へ導くために息漏れ気味の声を狙っていく必要があるので。

    ということであまり意味はありませんが、あえてめちゃくちゃ大雑把に分けると、仮声帯由来のノイズは比較的粒が大きく、声帯の過剰な閉鎖によるノイズは粒が小さめだったりします。

10月05日分

  • こんにちわ

    私も仮声帯についてです。

    単音で仮声帯発声はできるのですが、歌の中での仮声帯の操作が上手くいきません。入れようとすると強く閉めすぎたり、タイミングが合わなかったりします。

    やはりまだ喉の自在性が足りないのでしょうか? なにかよい練習法がありましたらお願いします。

    ボイトレ歴二年。男、二十代。ミックスボイス習得(まだ不安定)。
  • まず曲がりなりにもミックスボイスを習得できているのであれば、その状態に仮声帯を関わらせることはそこそこできるはずなので、まぁまだまだ改善する余地しかないということです笑

    仮声帯発声に関しては文章だけでは色々と危険性があることが多いのであまり言及したくないのですが、単音で鳴らせるのであればそこからクリーンな発声に寄せていくとか、仮声帯のノイズを少なくしていけるか試してみてはどうでしょう。

    息の圧力がないと仮声帯が寄らない状態になっていることはよくあるので、まずはクリーンな発声同様、息に頼らずに鳴らせるかということからやってみてください。

10月10日分

  • 歌が上手いともてますか?
  • 人の魅力を歌が上手いということによって、1から5や10にすることはできるかもしれませんが、そもそもの魅力が0であればどんなに上手くてもモテないでしょうね。

10月20日分

  • ボイストレーニングで、歌が上手くなるには限界がありますか?

    独学二年、トレーナーからの指導を受けたのが二年になります。二十代男性。

    ボイトレをはじめる前と比べれば断然、声が出しやすくなり上手くなっていると思います。

    ただその後の成長があまり、感じられない状態です。弱点を重点にボイトレをして、歌を歌う。そして録音したのを聞き直して修正するといった練習です。惰性で淡々とこなしてる感じです。

    上手くなるにはやはりボーカルトレーニングに切り替えるのも必要なのでしょうか? 淡々とこなしている練習がよくないのでしょうか?(ミックスボイス習得、こんな声出せますかは全て出せます。)
  • 10月05日分とほとんど同じような回答になります。

    本当に「ミックスボイス習得」しているのであれば、貴方の思う・考えることが歌で表現できるはずでしょうし、好きなように歌いそれが心地良いと感じるはずです。

    そうでなく「ボイストレーニングしてるのに歌が上手くならない・・・ボーカルトレーニングが必要なのか?」なんて考えているのであれば、まだまだボイストレーニングで改善できることが山のようにある状態だと思います。

    個人的な経験だと「ボイストレーニングは十分できている」と思ってレッスンに来られて、本当に「十分にできている」状態の方に出会ったことは片手で数えられるほどもいません。

10月21日分

  • 喋り声(一番楽に出している声)が低くて聞き取りづらく、不便を感じています。ボイストレーニングで喋り声の音程が勝手に高くなることはありますか。

    現状喋り声の音域を上げようとするとどうしても明るくしてる感というか、頑張っている感が出てしまう上に声を出すのにある程度テンションが必要なので、普通に喋ってる(高くしようとしていない)ような雰囲気で、楽に、もう少し喋り声の音程を高くしたいです。勝手に高くならなくともボイストレーニングによって自然に喋り声の音程を上げることができるようになりますか。
  • まずボイストレーニングをしても、喋り声が勝手に高くなるということはないです。

    トレーニングすることによって声色を変えたり、音域を操作することはできるようになります。

    ただその状態で「違和感なく喋る」ということになると、ボーカルトレーニング的な、所謂社会的なモラルを考慮しながら発声するという練習が必要になると思います。

10月22日分

  • 仕事柄、声を使うので声をよくしたいと思っています。

    具体的には深みのある低い落ち着いた声です。アンザッツの3aばかりやってもだめですよね?

    やはり話し声であっても分離、融合、強化は必須なのでしょうか?
  • だめでしょうね。

    良い印象を与える喋りにするには、ただ声帯を厚くして低い倍音を増やすだけでは無理でしょうから、歌唱に耐えうるような訓練強度は必要じゃないにしても、ある程度の自在性を持った喉にするための訓練は必要不可だと思います。

10月24日分

  • 以前どこかのサイトで「高音を地声のように歌えるようになるには声区融合は必須」というような記述を見かけたことがあるのですが、高音域を強く太く地声のようなトーンで歌えることと、換声点付近をひっくり返らずにスムーズに強く歌えることはイコールなのでしょうか。
    言い換えれば、声区融合していないのに高音域を強く歌えることはありえないのでしょうか。
  • イコールではないです。そのアクションに対して必要な強度が全く違います。

    高音域というのをどの程度の音域としているのかによりますが、換声点以上の音域を強く歌おうとするのであれば、声区融合されていないと健康的且つ強く鳴らせないです。

10月28日分

  • 以前から疑問に思っている事があります。

    テレビなどでよくカラオケ王座決定戦みたいなのを見かけます。そこからプロデビューされた方も数多くおられると聞きますが、活躍が芳しくありません。厳しい言い方ですが売れていません。

    やはりカラオケと生演奏の違いなのでしょうか?
  • 「活躍できてない/売れてないのはカラオケと生演奏の違いですか?」って意味のわからない質問だと思いませんか?

    いくらカラオケが上手くても、生演奏だと上手く歌えないのか?という風なことを聞きたいのでしょうか?

    カラオケでも一定レベル以上で上手い人は生演奏でも問題なく歌えるだろうし、売れることと歌の上手さ云々は関係ないと思います。

10月29日分

  • ハミングが詰まります。

    ネット情報では む がいいよ、とか ん、 でやりなさいとか気にしなくていよとか色々です。

    ハミングで詰まってしまうなら、それ以前の呼吸の練習が足りてないとかそういう問題になるのですか?
  • 「ハミングが詰まる」だけでは全くわかりません。

    そもそも呼吸の練習云々なんてこのブログでは全く解説してないですし。

    舌の位置や硬さ、息の量や速さ、喉頭の位置、声帯の状態、これらのどれによっても「詰まる」ということは起こりえますので、何とも言えません。

2020年11月に来た質問への回答

11月04日分

  • お酒は歌によくないと聞きますが、飲み方やアルコール度数の問題ではなく、上手くなるにはやはりお酒はやめた方がいいのでしょうか?
  • アルコールを摂取した状態で長時間大きな声で喋り続けたり、むちゃくちゃな発声で歌うと声帯に非常に大きなダメージを受けるというだけで、別にアルコール自体はボイスレーニングする上で直接関係ないです。

    お酒とボイストレーニングについては以前にも記事にしているので、そちらも合わせて読んでみてください。

    参考記事 【お酒】声が枯れないよう喉を労る方法【カラオケ】

11月06日分

  • 保育士をしています。ほぼ一日中しゃべりぱなしです。時に大声を張り上げるときもあります。

    週一でボイトレに通っていますが、習ったことが全て、保育の現場でかき消されてしまいます。優しい声、柔らかい声といっても現場では通用しません(笑)。

    声を酷使する職業に、ボイストレーニングの成果は上がるのでしょうか?
  • 現在通っておられるボイストレーニングのレッスンではどういった内容を教わっていますか?

    色々な音色の声を出して、喉を柔軟かつ強固にしていくようなトレーニングであれば、すぐには変わらなくても続けていれば何かしら好転するはずです。

    また日常的に多く声を使っている方だと、常に声帯にダメージが残っているような状態になっていることも多いので、そのまま練習を続けても効果が出づらかったり、それ自体が余計な負担になっていることもありえます。

    そうなるとまずは声帯や喉の状態を正常に戻すためのケアを徹底する必要もありますし、トレーニング方法も色々と考慮しながら処方してもらい、それを実践するという工夫が必要不可欠になるでしょう。

    まずは習っているトレーナーとしっかり話し合って相談してみてください。

11月07日分

  • 木田さんのブログはフースラーベースの記事が多いですが木田さん自身はどの程度武田梵声氏に教わっているのですか?
  • まず以前に記事として書いていたと思いますが、私の方から誰々にどれだけレッスンを受けたということは書きません、先方に迷惑がかかったり失礼になる可能性があるので。

    ただ大雑把に答えると、国内だと著名な方や真摯に活動されているトレーナーのほとんどには多かれ少なかれレッスンを受けた経験はあります。

    >フースラーベースの記事が多い
    独習者向けに書いてあるので、取り組みやすく指標にしやすいということでアンザッツ系の練習方法を噛み砕いて書いているだけ+ボイトレ書籍の中だと梵声先生の本が一番効果的であろうということから紹介しているだけで、レッスンでも記事でも梵声先生のメソッドをベースと呼べるほど理解もできてないし、そういう扱いでもないです。

11月12日分

  • ミックスボイス練習中の男です ボイトレ歴は独学ですが3年くらいです 普段の練習はひたすら息漏れの裏声をB3 〜B4の範囲で出して裏声を鍛えています

    今はG4くらいまでは楽に力強く発声することができ、とりあえずはB4まで力強く出せるようにすることが目標です まだ先の話になるとは思うのですが、今後C5以降を力強くミックスで出すにはどのような練習を行なっていけばいいのでしょうか? 先生の記事にあった、弓場先生の息を大量に出してC5以降の裏声を練習していくべきなのでしょうか?

    基本息漏れの裏声は基本B3〜B4の範囲ですよね? いまいち、高音域の練習方法が理解できていません よろしければご教授していただけると幸いです!
  • そもそもブログでYUBAメソッドを取り扱っていたのがかなり昔なのであまり参考になりません。。

    質問文から推測すると、特定の声を使った練習しかしていないような感じがするので、まずは裏声だけじゃなく地声もしっかり練習して、それらを色々な音色で発声できるか?という所からやってみてはいかがでしょうか?

    参考ページ 【カテゴリー】ボイトレに重要な声の素材集め『こんな声出せますか?』

11月13日分

  • コロナ渦の前はボイトレレッスンも週三回通い、カラオケも週二回は欠かさず、上手くなることに貪欲でしたが、コロナ渦にある現在はレッスン、カラオケも遠ざかり、練習といえば風呂場でのハミングや小さめの声で歌う事ぐらいしかできていません。

    喉の調子も当然、重ったるく、固くオート化されたようになっていました。
    そこでいろんな声を出しまくったところ、喉がリセットされて出しやすくなっていくのに気づかされました。この時期、一人で中途半端な練習をするくらいなら、いろんな声を出している方がいいのでしょうか?
    まぁいろんな声だけでは成長は望めませんが….
  • うーん・・・やらないよりはマシだと思いますが、これまである程度しっかりと音量を出して練習していたのであれば、小さい音量で色んな声を出すということだけでは、萎びていくのをあまり抑制できないでしょう。

    レッスンが再開されているのであればそれを受講するのが一番です。

    対面レッスンが再開されてないとか、受講するのが怖いということであれば、元々受けていたところがオンラインレッスンに対応しているのであればそれを受講したり、家でも声を出せる環境を構築するとか、カラオケやスタジオで練習するなどの対応をしないと、どう頑張っても頻繁に受けていたレッスンと自宅でできる範囲の自主練習ではあまりにも練習の強度もクオリティも違うので、どんどん声は出しにくくなると思います。

11月14日分

  • 仮声帯も炎症を起こしたり、ポリープができたりするのでしょうか?
  • 使い過ぎや細菌によっても炎症が起こります、ポリープはあまり聞いたことがないです。
  • ボイトレは時間がかかるのはわかっていますが、単純に練習量と質が足りていないことによってなかなか変化していないのか、それとももともと変化が感じにくいものなのか分かりません。これら二つの違いを見分ける方法はありますか。最低どのくらいの期間で変化が無かったら練習不足といえると思いますか。練習内容にもよると思いますが、何か一例を取り上げて教えていただけると幸いです。
  • 参考記事 ボイストレーニングにおける自分自身のスタートラインの位置、現状把握の方法

    参考記事 ボイストレーニングを独学は可能か?どのレベルまで?限度は何年?

    これら↑の記事は読まれましたか?そもそも独学なのか、習っていてその状態なのかもよくわからないので、なおさら何とも言えません。

    今現在の状態、改善したい点とその強さ(固着具合)、それに対して必要な練習、実際にやっている練習とその精度や時間等など、成長に必要なことは山程あるので一例を取り上げることすら難しいです。

    それほど酷い固着が起こってない場合、的確な練習を選んで、それを一定水準の精度で繰り返しているのであれば、一週間程度で何らか変化は感じられると思います。

    固着が酷かったり、そもそもあまり柔軟に喉を動かせない場合、一週間程度ではあまり変化を感じられない場合もあります(長い目で見たらそれが正解であっても)。

11月20日分

  • アンザッツ3bはミックスボイスですか?
  • 貴方の思うアンザッツ3bとミックスボイスがどういう状態を指すのかわからないので解答できません。

    必要最低限、地声と裏声が協働しているわけなので、それをミックスと呼ぶのであればミックスボイスですし、その程度ではミックスとは呼ばない!って人だったらミックスボイスではないと言うでしょう。

    私個人としてはミックスボイスと呼んでいいと思っています。

11月21日分

  • フースラー自身、一切の音源を残していないのにアンザヅツの音色をピンポイント的にこれだ!と特定できるのはなぜですか?
    文章で伝達されてきた宗教の教典のように、読み手によっては色んな解釈が有りうるということですか?
  • 残っている文献などから推測して「恐らくこういう音色だろう」としているだけです。

    どんな書物でも読み手には無限の解釈の仕方があるので、研究者毎に違うアンザッツがあります。

11月25日分

  • 特に独学の場合、閉鎖、伸展、高音など特定の練習に着目しがちで、その逆の開大、縮める、低音が疎かになりがちです(特に私は!)。

    練習で不自由さを感じてようやく、バランスの大切さを思い知らされます。

    そこで質問です。何も逆の動きをしなくても、アンザッツや色んな声を出すことで練習のバランスは保たれますか?
  • 難しいでしょうね。そもそもどういうバランスなのか、そこを明確にしないと、手広くやってるだけではあまり意味のない練習になりがちです。

    どこか一つの方向にバランスが強すぎるのであれば、それにカウンターを打つ形で練習するのがベターだと思います。

    それをやった上で、手広くやるならまぁそれなりには効果的でしょう。

11月28日分

  • イケボで歌いたいです。地声がイケボでなくても出せるようになりますか?

    先生のブログでよくおっしゃられている、喉の自由度というのがしっかりと高まれば、nissyさんや登坂さんのような声も可能ですか?

    ミックスボイスは出せますが、イケボは出せません。
  • 思い描いた音色で自在に歌える状態がミックスボイスだと考えています。

    イケボというのがどういう状態の声を指しているのかわかりませんが、現状思ったような声で歌えないのであれば、ミックスボイスは出せてないということです。

    しっかり訓練し続ければ理想に近づけることができるようになってきますが、どうしても物理的に出せない・出しにくい音色の声はあるでしょう。

2020年12月に来た質問への回答

12月28日分

  • はじめまして、混合していることに最近気付いてどうにか分離させようとしています。

    特に練習をしないうちにミックスボイスのような声の感覚を掴み、自分は才能があるんだなんて思って歌い続け三年が経過したある時に、自分が今裏声だと思って使っている声は裏声ではないことに気づきました。

    ヨーデル、強調対比のように、地声からスポッとひっくり返った時に出るあの声がどうやらまさしく鍛えるべき本当の裏声らしいのですが、その声は使ってはいけないものとして意図的に封印して歌っていました。

    じゃあ曲で裏声を使用する部分はどうやって歌っていたのか?というと、知らず知らずのうちにミックスボイスもどきの弱々しいバージョンの声を裏声に置き換えて歌っていたらしいです。

    自分では、裏声が出せていると思い込んでいました。 周りからも裏声が出せてないと指摘されたことは一度もありませんでした。

    むしろ、ミックスの強度を上げる練習をしている時に気づいたのです。

    で、ああ今まで使っていたのは裏声じゃないんだ、このひっくり返した時に出る声が裏声なんだな、じゃあこっちを鍛えないといけないんだなぁと思い、裏声の下降の練習に特に力を入れています。

    今までは裏声の低音に困ったことはなかったので、むしろ最高音を更新することしか考えていませんでした。

    が、裏声という声の認識を改め、今まで使っていたものとは違う、正しい方の裏声を下降させてみるとD4付近で地声にひっくり返ってしまいました。

    そこから二ヶ月弱練習してたまーにg3まで下降できるようにはなりました。練習メニューは強調対比、吸気裏声、息漏れのある声などです。

    それで、いくつか質問があります。

    練習をしていると30分もたたないうちに裏声が出しにくくなります。

    調子がいい時は、 息の量10:裏声の声量10 息の量30:裏声の声量30 ↑のように、息の量で裏声のボリュームを調節できるのですが、声が枯れて?くると、 息の量10:裏声0 息の量30:裏声0 息の量50:裏声50 ↑のような感じで、どうしても強く息を吹かないと裏声が出なくなってしまうのです。

    息の量が少ないと、息だけが通り過ぎていきます。

    吸気でも同じような現象が起きる時があります。 ただ単に裏声の範囲が狭いだけなら広げていけばいいのですが、なにぶん今まで分離強化の工程をすっ飛ばしたなんちゃってミックスで歌い続けていたので、裏声があまりにも安定しません。

    ・高いところから音を下降させたらc4が出るけど、単発で最初からc4を出そうとすると息しか出ない

    ・裏声を出そうとしてもやや音が低めの地声が出る などの症状もよくあります。

    なんなら5分とか練習するだけで出しにくくなったりします。

    出しにくくなった時は、1時間ほど喋らずにいるとある程度回復します。

    質問の一つ目が、息の量を少なくしても裏声が出せる時もあるのに、少し練習をすると少量の息では裏声が出なくなり、息の量を増やして無理やり出さないといけなくなる、

    という症状は、どのような原因が考えられるのか、です。

    具体的にいうと、開大筋が過剰に働いているが故に息しか出ないのか、反対に閉鎖筋が強すぎるせいで息しか出ないのかが知りたいです。

    もちろん声を聞かないとわからないとは思いますが何卒… 二つ目は、声が出なくなっても少し時間をおけば回復すると上に書きましたが、「おや、ちょっと声が出しにくくなってきたか?」と感じたらすぐに歌うのをやめて数時間休憩し、時間が経った後に再度練習する。

    また調子が悪くなったら休憩を挟む。

    このようなやり方は正しいのでしょうか。

    それとも、声が出なくなったら吸気発声など何かしらのストレッチを施してすぐに状態を改善すべきなのでしょうか。それが知りたいです。
  • >開大筋が過剰に働いているが故に息しか出ないのか、反対に閉鎖筋が強すぎるせいで息しか出ないのかが知りたいです。

    私としても恐らく原因としてはこの二つのうちのどちらかだと思いますが、詳しく書いていただいているのに申し訳ないですが、やっぱり聞いてみないとわかりませんね・・・

    ただ30分も経たないうちに鳴らしにくくなることに加えて、呼気量を増やさないと出なくなりということから、後者のような気がします。

    開大が動きすぎる場合は、どうやっても息の通過する音だけになるか、大小に関わらず内筋を関わらせないと鳴らない(薄いミックスの状態)状態になることが多いです。

    ただ調子が崩れてから何もしないでしばらくすると回復するというのは、どちらかというと過剰な閉鎖による症状に多いです。

    なので色々な状態が複雑且つ強固に絡まっている可能性も高いと思います。

    これらをクリアにするために、裏声の練習していて調子を崩し始めたら、すぐに違う練習をやってみてください。

    思いっきり地声を鳴らしてみるなどです。

    ある程度地声を出した後、裏声の練習に戻った時、鳴らしやすくなるのであれば、裏声が開大し過ぎなのかもしれません。

    逆に余計に鳴らしにくくなるのであれば、裏声発声時にも閉鎖する動きが過剰に入っているのかも知れません。

    極端な地声の状態は裏声と分離させる意味でも非常に重要なので、練習の順序は考える必要はありますが、基本的に二つで一つです。

    裏声を徹底的にやるのも良いことなんですが、基準がない場合迷いやすくもなるため、男性であれば間違いにくいであろう地声を明確にして、区別することで裏声がより明確になってきます。

    参考記事 【こんな声出せますか?】第4回:しっかりはっきりした地声

    なのでこういう↑地声をしっかり鳴らせるかやってみて、それを裏声メインの練習内容に取り入れてみてください。

    二つを意識・状態とも明確に分けて練習できていれば、各声区は余計に混じり合うことなく、分離したまま訓練できますので。

    あとそもそも練習に使っている裏声がどういう状態なのかが非常に重要なので、低い音域でなければ、こういう↓裏声が出せるのかも明確にしておく方がいいです。

    参考記事 【こんな声出せますか?】第1回:典型的な裏声のトーン

    音域を問わない状態であれば、記事内にあるような動きができるというのが最低条件です、これができない状態で下降させようとしても、あまりに裏声の土台が弱すぎるということになるので、まずは裏声を鳴らしやすい音域でいいので、音色(特に母音)に気をつけて、動きや音を持続させられるかを試してみてください。

    >「おや、ちょっと声が出しにくくなってきたか?」と感じたらすぐに歌うのをやめて数時間休憩し、時間が経った後に再度練習する。また調子が悪くなったら休憩を挟む。このようなやり方は正しいのでしょうか。

    正しいです。少しでも狙った状態にならないのであれば、そもそも脳からの指令が上手く伝わってないか声帯自体に何らか異変が起きているということなので、似た練習をしてもあまり意味がないことが多いです。

    訓練は基本的にめちゃくちゃゆっくり丁寧にして、間違いようがない状態でやる必要があります、それでも思うように行かないのであれば、全く違うことをするか、脳も喉の筋肉も落ち着くまで休むかです。

12月31日分

  • 前回分離について質問させていただいたものです。思っていたよりも早くアンサーをいただいて感謝しています。

    もちろんこれも声を聞いてもらわないとわからないのですが、閉鎖したしっかりとした地声と典型的な裏声は「出せている」と自分で判断をしたのですが、その上で再び質問させていただきます。

    早速、裏声が出しにくくなった時に地声を強く張ってみるという方法をとってみましたが、裏声は出しにくさが増したように感じられました。よって、裏声発声時にも閉鎖の筋肉が働きすぎている(つまり典型的な裏声はまだ出来ていないということなのか?)ということなのでしょうか。

    また、ひとつ気づいたことがあるのですが、地声の練習を繰り返していると、しっかりと、息をハッと止め、ちゃんと閉鎖した地声を「あ」の母音でロングトーン発声をすると、たまに声が揺れます。

    もともと、生まれつきビブラートができるタイプ(喉ビブラートやちりめんと言われている細かいビブラート)で、演歌などで使われているような横隔膜ビブラートの存在を知るまではほぼ常に喉でビブラートをかけながら歌っていたことが原因しているのかもしれません。

    この場合、地声のトレーニングもまっすぐどの母音でも伸ばせるように鍛え上げる必要があるのでしょうか。

    だとすれば、閉鎖の力を借りない純粋な裏声と声が震えることがなくしっかりと閉鎖した地声の練習を同時進行で行わなければいけないということなのでしょうが、先程も書いたようにしっかりとした地声で声を張ると裏声が出しにくくなります。

    この場合、裏声を出すのは一旦やめて地声のトレーニングからやり直すべきか

    反対に、ある程度裏声が育つまで地声で張らないようにするのか

    裏声を午前、地声を午後、もしくは日を跨ぐようにして交互に練習する必要があるのか

    どのような方法を取れば良いかわかりません。また裏声に閉鎖の筋肉が邪魔をしてくる場合、どのような対処をすれば良いでしょうか。
  • >裏声は出しにくさが増したように感じられました。

    本当に無駄な力みなく紹介した地声が出せているのであれば、仰るように裏声発声時にも閉鎖させたり収縮させたりという動きが多く入っているのかもしれません。

    ただ前回分も今回分もそうですが、あくまで質問への回答として単純な方法をお伝えしただけなので、出しにくさの原因が筋肉的な混合だけとも断定はできません。

    地声・裏声共に出せていると自己判断されていますが、その判断が間違っている、そしてそもそも地声を発声する際にも、過剰な閉鎖を起こそうとしていたり、必要以上の息で無理に声量を出そうとしていた場合には、声帯自体が炎症を起こし、腫れぼったくなってしまい、それの影響で余計に裏声が出しにくく感じるという可能性も十分にあります。

    そうなると、診断に使うためのはずが、余計に声帯にダメージを負わせることになっているわけで、より判断がし難くなります。

    >つまり典型的な裏声はまだ出来ていないということなのか?

    上に書いたようなことがあるにしろ、普通に効率よく出せている裏声は、すぐに出しにくくなったりしないので、基本的にはそう考えていいでしょう。

    >地声のトレーニングもまっすぐどの母音でも伸ばせるように

    ある程度の長さを発声しようとすると、ストレートで真っ直ぐ伸ばし続けるというのは逆に難しく感じるはずです。綺麗なビブラートじゃないにしろ揺らしても良いので伸ばせる必要はあります。

    >生まれつきビブラートができるタイプ(喉ビブラートやちりめんと言われている細かいビブラート)

    トレモロっぽくなるのは、大抵喉やその他発声に関わる部分の過緊張による部分が大きいです。それしかできない状態ではビブラートができるとは言いません。

    ビブラートや大きく揺らすことが出来ないのであれば、まずはちりめんをやめて、短くても良いからストレートで発声する、それに慣れたら徐々に伸ばして大きく揺らすことができるようにする必要があります。

    >どのような方法を取れば良いかわかりません。

    全てを実際の出音を聞いてもらわず、ネット上の文章だけで解決しようとしてもそれは無理です。

    独学でやるのであれば、あらゆるヒントから自分の状態と出来ることを照らし合わせてもがき続けるしかありません。

    今現在この声もこの声も出せないから八方塞がりだ〜どうすればいいんだ〜じゃないんです、一つ一つ改善していくしかありません。

    確実に出来ているであろう部分から攻めて行くのか、全くやった事のない部分を攻めてみるのか、貴方自身が考えて、貴方自身が行動するしかありません。

    挙げられた全てのパターンを、もしくはそれ以外にもできそうなことは全てやる、それくらいはやりましょう。

    それが無理、難しい、非効率だと感じるのであれば、素直にボイストレーナーに声を聞いてもらいましょう。

    >裏声に閉鎖の筋肉が邪魔をしてくる場合、どのような対処をすれば良いでしょうか。

    最低限自分で情報を探して得ようとしないと、独学は難しいと思いますよ。

    ブログでもいくつか記事にしてます、これらには目を通しましたか?

    読んだ上で聞いているのであれば、情報が少なすぎてなんとも言えません。

    参考記事 地声っぽくなってしまう裏声/ファルセットを綺麗に出すための練習方法

    参考記事 ボイストレーニングで超重要なファルセット/純粋な裏声の出し方とそのポイント